今回は「バジリスク絆の0スルー狙い」について少し書こうと思います。
最近はオッサンながらに細々とツイッターをやっておりまして、日々打った台の内容や反省点、収支なんかも書いております。
例えばこんな感じです。
7/3夕方から
絆0スルーx2スカ -3500
絆3スルー300 -5800
絆0スルー +14100
マイジャグ +6700RESULT +11400
0スルーを掘り掘りしてる間に5スルーを取られた自分に腹が立ち、いきおいで3スルー台に手を出すも、やはりもったいない動きだったと反省。いわゆるティルト状態ですね…
— サイッチー@スロ中年 (@saitchymws) 2019年7月3日
上のツイートにもありますが、最近は高頻度で「絆0スルー」という内容が出てきます。
今回はこれを少し掘り下げて
- 0スルー狙いとは何か
- BC間天井狙いとの違い
- 0スルー狙いは勝てるのか
- 0スルー狙いの怖さ
- 僕が0スルー狙いをする理由
などを書こうと思います。
0スルー狙いとは何か
バジリスク絆の0スルー狙いとは、
リセット直後の台やATを抜けたばかりで、まだ一回もBCに当選していない台を打つ
という立ち回りです。
ただ0スルーを打つだけでは平打ちになってしまうのですが、平打ちと違うのは
通常時を打ちながら、演出などからモードが良さそうかどうかを推測し、モードC以上あると踏んだらAT当選まで続行、モードC以下だと思ったらサッと捨てる
通常時の演出だけでモードを看破するには、機種の知識がかなり要求されるので、シンプルなハイエナとは少し趣が異なります。単に「0スルー狙い」と呼ぶよりも「0スルー高モード狙い」というとわかりやすいのかもしれません。
もちろんモードの良し悪しがわからないうちにBC当選することもありますが、BCに当選した時は「朧BC」を選択して、次回モード示唆である「月」を見ます。そこで次回がモードC以上確定である「半月」が出ればAT当選までツッパ。逆にモードに期待できない「三日月」や「満月」ならば基本は捨てます。
これが0スルー狙いの基本的な動き方です。
0スルーのBC間天井狙いとの違い
「0スルー狙い」と「0スルーのBC間天井狙い」は似ていますが、違う点があります。
BC間天井狙いは、250Gとかある程度のハマリ台のみをBC当選まで無条件に打つのに対して、0スルー狙いは天井を保険にBC当選まで打つことではなく、高モードを強く意識した立ち回りのため、
- ハマリゲーム数を基準に打ち出すわけではないこと
- むしろ浅いゲーム数から狙うことも多い
- 必ずしもBC当選まで打ち切るわけではなく、ちょっと打って捨てることも多い
という違いがあります。
単純なBC間天井狙いの場合、AT抜け直後の38Gとかの台は絶対に打たないでしょう。しかし0スルー狙いならばここからでも打つことがありますし、むしろ前任者がモード推測を行なっていないAT抜け直後の台の方がいいとさえ考えます。
逆にATが単発で38G抜け、そこから250Gまでハマって捨てられた台は0スルー狙いには適さないかもしれません。なぜならそんな台は、通常時を200G以上回された後に捨てられているからです。
この辺は前任者によって大きく変わってきます。前任者がモードも意識せずになんとなく打ち、ノマレヤメしただけかもしれませんし、逆にしっかりとモード推測をして、モードが悪そうだからという理由で捨てた可能性もあります。

と前任者が考えて捨てた台なら、実際にうまくいかない可能性の方が高いと思います。
0スルー狙いは勝てるのか
バジリスク絆の0スルー狙いの本質とは、
早い段階からモードC以上が訪れる期待値プラスのテーブルを狙う立ち回り
だと思っています。
絆にはモードがA〜Eまで5段階あり、それぞれの特徴はこんな感じです。
- A = (悪)ハマりやすい上にATにも当選しづらい最悪のモード
- B = (悪)モードAに毛が生えた程度のモード
- C = (良)ハマりにくくATに当選しやすいモード
- D = (良)ハマりにくい上に、BC当選時は必ずATに当選する
- E = (良)ハマりにくい上に、BC当選時は必ず高継続率(50%以上)のATに当選する
絆において「モードがいい」というと普通はモードC以上のことをいい、モードCは設定不問で期待値プラスのモードとなっていて、設定1でも機械割が110%あるそうです。
逆にモードAの機械割は95%といわれていて、つまり絆のキツイところはモードAやBに集約されているといえます。これは高設定であってもそう大きく変わらないと思っています。
であるならば、
「モードCの滞在比率を高めれば低設定でも勝てる」
といえますし、目指しているところは0スルー狙いでもスルー天井狙い(4スルーとか5スルーとかのアレです)でも同じことだと思っています。
ここで

という疑問があるかもしれません。
これには絆の「テーブル」というシステムが深く関係しています。
絆は通常時、26種類あるテーブルのうちのいずれかに滞在していて、滞在テーブルと現在のスルー回数によって現在のモードが決定されます。
テーブルの一覧を下の表にまとめてありますが、0スルー狙いで最も狙いたいのは、赤で囲んだ「0スルー目からモードC以上が訪れる」テーブルとなります。
0スルーからモードC以上に滞在している場合、
- ずっとモードCしか来ない(テーブルD、Q)
- モードAを挟みつつもモードCが一回おきに訪れる(テーブルG、S)
- 1回目のBCからAT当選する(テーブルY、Z)
という特徴があります。スロマガサイトによると、これらのテーブルならば設定1でも0スルーの0Gからでも期待値がしっかりプラスです。
もちろん1スルー、2スルーでもモードCは訪れますが、モードCのAT当選確率が高いことを考えると、1スルー、2スルーとしてきた時点でモードCを経由してこなかった可能性が上がります。また、1スルー、2スルーとする間に打ち手がモード推測(通常時の挙動や朧BCの月など)を行い、モードに期待できずに捨てた可能性も上がります。
そのため、中途半端にスルーした台よりも0スルーの台の方が高テーブルの可能性が高いと考えます。
0スルー狙いの怖さ
0スルー狙いのメリットとしてライバルの少なさを感じていますが、ライバルが少ないのには理由があります。それは
- 難易度が高い
- 再現性が低い
- 他にも選択肢がある
ことだと思っています。
この狙い方をするためには絆の高確演出やモード推測、テーブルなどの知識が要求されますし、判断を誤ると期待値マイナスの部分を打ったりと、ハマリゲーム数だけで期待値プラスを確信できる天井狙いやゾーン狙いとは大きく異なります。
また判断を誤っていなくても、明確な天井ゲーム数がない機種なので投資がかさみやすく、不安感に襲われることもあります。特にモードCACAと移行するテーブルG、Sを打つ時、途中のモードAを乗り切らないといけません。モードAはBCにも当たりづらいモードとなっているので、ちょっとレア役が噛み合わないとカンタンにハマってしまいます。モードCの狭間のモードAで500G天井とか喰らおうものなら、
「ホントにこの台、0スルー時にモードCあったのかなぁ」
と不安になってしまいます。
また、モードがいいか悪いかまだわからないところから打つというのも怖い部分です。
一台一台をしっかりと打てばモード推測の精度は上がりますが、その結果モードAだったりしたら、その分期待値マイナスの台を長く打たされたことになり、トータルの収支は伸ばせません。
そしてしばらく打ってモードが悪そうと思った時、そこまでに打っていた分は埋没費用として損切りしないといけません。これは設定狙いと似ている性質で、いわゆるエナ専の人たちはこういう不安要素を避けたがります。
こんな感じでモード推測の知識に加え、押し引き、損切りといった考え方も大事になってくるので、
「そんな細かいことを考えてやるくらいなら別の機種のわかりやすい天井狙いをしてた方がマシ!」
となるのが普通かなと思います。。。
0スルー狙いをする理由
ここまで怖いだの難しいだの書きつつ、なぜ僕が0スルー狙いをするのかといえば、それは
単純に絆が打ちたい!
絆で勝ちたい!
撤去前にもっと打たせろ!
こんな気持ちだったりします。
「おいおい、好きだから打つだけの趣味打ちかよ・・・」
と思われるかもしれませんが、ホントにこの程度の動機だったりします。
過去の記事で僕は「絆は4スルーでも喜んで打つ!」と書いていて、実際に4スルーはほぼ無条件に打っていました。
いくら勝ちたいとか、時給何円レベルとか、機械割何パーセントがボーダーとか、そういう細かい計算はほとんどなく、絆に関しては期待値がプラスならば打つ!という姿勢でした。
今でも4スルーは笑顔で喜んで打ちますが、それでも拾える頻度はそこまで高くありません。

絆も撤去まであと半年か・・・もっと打ちたいけど、もう設定も入りづらいし、平打ちするには怖い機種だし、最近は4スルーですらなかなか取れないし・・・・でももう1回フリーズ引きたいなぁ・・・
なんて思っていた中、ツイッターで「すろぱちくえすと」という有名ブログのだてめがねさんが、「0スルーを100台打つ」みたいな企画をやっていたのを目にしました。
彼がやっている内容や絆のシステムを考えれば、たしかにこれはやれるだろうと思い、他に打てそうな台がない時に試しにやってみました。
個人的な意見ですが、絆は設定6以外は「滞在テーブル > 設定」くらいに考えていて、どうせ4までしか入らない設定を狙いに行くよりは、いいモードを狙い打つワザを身につけた方が、通常営業でも打てるし楽しめる気もします。
0スルーの最大の魅力は、
- ライバルがゼロ
- なんかツウっぽくてカッチョイイ
- 平打ちっぽくて危なっかしいところがチョット快感
というあたりでしょうか。

脳汁ポイントが豊富な絆
まだ大した数を打てていないので収支に関してはなんともいえませんが、期待値がマイナスでなければ構わないと思ってやっています。時間のある時に打てる台がなければ0スルーをガンガン攻めてみたい気もします。
ですが、スロットでとにかく稼ぎたい、人を使って稼ぎたい、時給を重視している、リスクを取りたくないという方にはあまりオススメではないかなと思いました。
そんな方は期待値が取りやすいゴッドシリーズや、まだ浸透していない6号機を狙ったりするのがいいのでしょう。僕はゴッドのシマには滅多に足を踏み入れず、6号機も一応チェックはするようにしていますが、よくわかってない機種も多いです。
僕の場合、「とにかく稼ぎたい」というよりは「自分の好きな機種を好きな打ち方で勝ちたい」という気持ちの方が強いため、勝つためのスロッターとしては失格なのかもしれません。ただ負けるのはイヤなので、期待値プラスということだけはしっかり意識するようにしています。
そんな訳で、かなり趣味打ちチックな「絆の0スルー狙い」ですが、もし興味があればモード推測の知識で武装して試してみてはいかがでしょうか?
参考情報など
本記事の内容の多くは、主にネットの情報を参考にしています。特に参考にしたのは、スロマガの解析情報と、タイゾウさんというスロッターの方のYouTube動画です。
特にタイゾウ氏の動画は、通常時の演出から状態移行を見破り(通常、高確への移行)、それを元に滞在モードの推測を行うという内容で、「モードゲー、テーブルゲー」である絆の知識介入の肝となる部分が詳しく解説されていて神レベルに参考になります。
僕も設定狙いを始めた頃、スロマガの解析情報を隈なくみて、さらに絆のアプリを購入しシミュレートモードで推測をしまくり、ある程度はわかっているつもりでしたが、タイゾウさんの動画はホントに目からウロコでした。
通常時の演出を極めると、台の内部で何が起きているのかがわかるようになり、それによって滞在モード、滞在テーブルを読めるようになります。そしてそれによって楽しさが何倍にも増す台だと思っています。
非常に残念なことに絆は撤去期限が決まっているので、今から覚えても知識を活かせる時間が限られているという現実もありますが、興味のある方はぜひご覧になってください。
解析情報ならスロマガ
タイゾウさんの詳しい解説はこちら