今回は、バジリスク絆の勝敗の大きな鍵を握るテーブルについてなるべく簡潔にまとめてみたいと思います。
「なにを今さら・・・」
と思われた方も多いかと思います。ですが僕のように、以前はAタイプばかり打っていたけど最近は絆とかのAタイプ以外の機種も打つようになった方もいると思うので、少しまとめてみようと思いました。
正直なところ、バジリスク絆は解析情報がかなり出回っているので「超詳細解析」とかの情報がネット上にあふれています。でも絆って内部システムが複雑すぎるので、超詳細に解説されるとかえって訳がわからないことが多いんですよね。少なくとも僕には訳がわかりませんでした。なので細かいところを端折ってでもなるべくわかりやすい内容をお伝えできればと思います。
バジリスク絆のテーブルとは
バジリスク絆には、内部的にAからZまでの26種類のテーブルがあり、常にいずれかのテーブルに滞在してい、テーブルによってバジリスクタイム(BT)までの道のりが違ってきます。
同じ設定でも、滞在するテーブルによって挙動が全然違うのです。
これがバジリスク絆の難しいところであり、面白いところでもあります。
テーブルはAからZというアルファベットの名前が付いていますが、一概にテーブルAが一番悪いテーブルで、テーブルZに向かうにつれていいテーブルになるというわけではありません。
天国テーブルともいうべき好テーブルもあれば、逆に地獄テーブルと呼ぶべき苦しいテーブルも存在します。
たとえば、天国テーブルに滞在している場合、設定不問で1回目のバジリスクチャンス(BC)から必ずBTに突入します。
逆に地獄テーブルに滞在中はBC間でハマりやすく、苦労してBCに当選しても全然BTに入らず、何回もBCスルーすることもあります。
テーブルごとに期待値が違う
このようにバジリスク絆は滞在テーブルによって同じ設定でも全然挙動が違うわけですが、これも期待値という数字に落とし込むことができます。
少し例を挙げると
- テーブルCの期待値は-428円
- テーブルKの期待値は-6618円
- テーブルQの期待値は+4632円
※設定1のシミュレート値(参考:パチマガスロマガ)
という感じです(全テーブルの期待値はパチマガスロマガに掲載されています)。
細かい数値を覚える必要はないのですが、同じ設定1でも滞在テーブルによって台の性能が変わるということがお分かりになると思います。
テーブルは移行する
設定1でも滞在テーブルによっては期待値がプラス、いいかえれば機械割が100%を超えている状態になります。
しかし、いつもいいテーブルにばかり滞在し続けるわけではありません。
BTが終了するたびに別のテーブルへ移行します。またリセット(設定変更)後もテーブルは再抽選されます。
テーブル移行率は台の内部で細かく管理されていて、このテーブルの移行によって「流れ」「展開」「波」のようなものを演出しています。
たとえば、バジリスク絆には地獄テーブルともいうべき「テーブルN」があります。テーブルN滞在時は、BCも当たりにくい上に、BTに突入しにくいのです。テーブルNに移行してしまったら、かなりの投資を迫られるでしょう。
その代わり、テーブルNには恩恵があり、BT終了後は必ず天国テーブル(テーブルY・Z)へ移行します。これらのテーブルにいけば、BCも当たりやすい上に、BCに当選すれば必ずBTにも突入します。
さらに、テーブルY・Zの後も50%近い確率で期待値がプラスのテーブルへ移行します。
そのため「地獄の後に天国がきた」みたいなドラマが起こりやすくなっているのです。
天国とか地獄とか、Aタイプの打ち手からすればオカルトにしか聞こえない話ですが、これはテーブル移行によって仕組まれた展開なのです。
テーブルが管理しているのはモード
テーブルによってこんなにも挙動が変わるのはなぜなのか?
じつはテーブルが管理しているのは、BCスルー回数ごとのモードなのです。
バジリスク絆にはA ・B・C・D・Eという5つのモードがあります。
Aが悪いモードで、Eが一番いいモードとなります。
モードがよくなるほど高確状態や超高確状態に上がりやすく、BTにも突入しやすくなります。

という声が聞こえてきそうなので、ここまでの内容を一度まとめてみましょう。
- バジリスク絆にはテーブルAからZまであり、内部的に常にどこかのテーブルに滞在している
- テーブルによってBCスルー回数ごとのモードが決定される
- モードはAからEまであり、モードがいいほどBCにも当選しやすくBTにもつながりやすい
- テーブルはBT終了後に別のテーブルに移行する
ここまでは大丈夫でしょうか?
モードは通常時の挙動とBC突入率に影響する
さてここで5つのモードについて、モードによって何が変わってくるのか基本的な部分にふれておきましょう。
モードが悪いときの挙動
モードAに滞在していると、高確状態(土岐峠や弾正屋敷)に上がりにくくなります。
高確状態に上がりにくいということは、必然的に超高確状態へも上がりにくくなります。
モードA滞在時は、超高確状態に行く可能性が一番低いのでBC間でもハマリやすいのです。
BC当選時にはBTの突入抽選もするわけですが、モードAではその当選率も一番低い確率になっています。
つまり「BCに当たりにくい上にBTにも当選しない」という苦しい展開になります。
モードがいいとどうなるのか?
逆にモードがいいとどうなるのか、モードD・Eを例にあげて説明しましょう。
モードD以上に滞在しているときは、ポンポン高確状態に上がります。レア役を何も引いていないのに高確状態に行きやすくなっていて、レア役が少し絡むと超高確状態にも行きやすいので、必然的にBCにも当たりやすくなります。
さらにBCに当選すれば100%の割合でBTにも突入します。つまりBCスルーをすることはないのです。
いいテーブルに滞在していると、いいモードが来やすいので、BC間ハマリも少なく、BCスルーも少なくなるというわけです。
モードを変えられるのはチャンス役とBCスルー
通常時の挙動とBT突入率に大きく影響するモードですが、これはテーブルによって決められています。
例えば、「テーブルSなら0スルー目はモードC、1スルー目はモードA・・・・」というふうにあらかじめ決まっています。
一度決まったテーブルは、BTに突入して終了するまではどうやっても変えることはできません。
つまり、台の展開はテーブルが決まった時点である程度決められているようなものです。
ただ、モードは通常時にチャンス役を引くことによってあげることができます。
とはいえ、チャンス役の出現率は1/200で、設定1ならばチャンス役の33%でしかモードは上がりません。なのでこれはあくまで補助的な役割で、やはりテーブルによって割り振られるモードが重要になります。
また、チャンス役でどんなにモードをあげても、BCに当選してスルーをすれば、モードはリセットされてしまいます(滞在中のテーブルとBCスルー回数によって決定されます)。
テーブルの一覧
ここで、バジリスク絆のテーブルの一覧をみてみましょう。
テーブルがモードにどのくらい影響を及ぼすのか、先ほど例に挙げたテーブルN(地獄テーブル)とテーブルY(天国テーブル)をみてみましょう。
まずテーブルNですが、テーブルNは地獄テーブルというだけあって、BCを10回スルーするまではモードA(最低モード)しか来ません。そしてBC10回スルー後はモードDになります。モードD以上ならば100%の確率でBT突入します。
一方、天国テーブルといわれるテーブルY・Zはどうなっているのかいうと、こちらは0スルーからいきなりモードD以上です。
つまりBT終了直後からいきなりモードDに滞在している状態です。モードD・EはBCも当たりやすい上に、BCに当選すればかならずBTにつながるという天国モードです。
テーブルによって挙動が全然違うというのがこれでおわかりいただけたと思います。
テーブル移行の法則
バジリスク絆の複雑さはそれだけにとどまりません。
テーブルはBT終了後に移行するとお伝えしましたが、この移行率も内部的に細かく決まっているのです。
26種類あるテーブルを、BTに当たるごとに行ったり来たりをするわけです。
とはいえいくつか顕著な法則があり、これらを覚えておくと有利に立ち回れることがあります。とりあえずこれだけは押さえておきたい法則をここでは紹介しましょう。
テーブルNの次は100%天国
これはかなり有名だと思いますが、最悪の地獄テーブルであるテーブルNを抜けると、次回は100%の確率で天国テーブル(Y・Z)に移行します。
テーブルYもZも、0スルー目からBT突入確定のモードD以上に滞在します。
現在テーブルNにいるかどうかを確実に見抜けたら、必ず次回BCを1回当てるまで打ちましょう(そのままBTに当たります)。
問題はどうやってテーブルNを見抜くのかということですが、これを確実に見抜けるのはBC10回スルーしたときです。

BC10スルーするのはテーブルNだけ
BC10回スルーということは、BC11回目でBTに突入するこということですが、11回天井になるテーブルはテーブルN以外に存在しないのです。なので、BC11回目でBTに突入した場合はテーブルN確定、つまり次回天国テーブル確定なので即ヤメ厳禁となります。
テーブルNにいながら10回スルーする前に途中で当たってしまった場合、これを見抜くのは難しいと思います。
見抜ける可能性があるとすれば、7スルー・8スルー・9スルーと続けてモードが悪そうだった場合ですが、確実な決め手にはなりません。
なのでテーブルNの可能性がかなり高いと思えるのであれば、BT終了後1回目のBCまでは打ってみる価値はあるかもしれません(僕個人的には、確定していない状況であまり希望的観測で打つことはしないようにしていますが)。
逆にテーブルNが否定されるのは、10スルー前に、朧BCの半月などでモードCが確定した時です。
1回目のBCでBTに突入すれば、テーブルNからテーブルY・Zに移行した可能性が高いですし、逆に1回目のBCをスルーしたら、テーブルNではなかったことが確定します。
テーブルV・W・Xの次はオイシイ
次の法則は、テーブルVWXの次はオイシイというものです。

VWXの特徴はBC3・5・7回天井
テーブルVWXは「特殊テーブル」と呼ばれていて、その特徴は
- 2スルー、4スルー、6スルー後にモードDになる
- モードCが途中に一度もこない
というものです。テーブルVWX滞在に気付けるのは、BC2・4・6スルー時に朧BCで赤満月を確認したときです。
またテーブルVWXからの移行先のテーブルにも法則があります。それは
- 44%で天国テーブル(Y・Z)に移行
- 56%で上位テーブルと呼ばれるテーブルO〜Uに移行
するというものです。
別の視点で見ると、VWXからは設定1でも81%の確率で期待値プラスのテーブルに移行するので、VWXにいることが確認できたらもう1回BTを取るまで打つ価値はあると言えます。
上位テーブル(テーブルO〜U)はループしやすい
テーブルO〜Uは、上位テーブルと呼ばれることがあります。上位テーブルだからといって、すべてのテーブルが期待値プラスではないのには注意が必要です。
これらのテーブルの特徴は、BC8スルー後にモードDが来ることです。

BC9回天井が上位テーブルの特徴
これも、確実に見抜けるのは朧BCの赤満月でしょう。
これらの上位テーブルからは、設定1でも約47%の割合で期待値プラスのテーブルへ移行します。
また、上位テーブル内でループする確率も56%あり、そのうちの半数近くはQ・S・UというモードCが早い段階からくるテーブルが選ばれます。
ボロ負けトリガーの地獄テーブルKLMループ
これまではおいしそうなテーブルを取り上げましたが、最後は嬉しくないテーブル群です。
これまで「テーブルN」が地獄テーブルであると書てきましたが、もしかすると本当の地獄はテーブルKLMのグループかもしれません。

苦しい展開がループしやすいKLM
これらのグループは見ての通り苦しい展開しかありません。
テーブルNほどではありませんが、問題はテーブルNと違って天国テーブルへの移行はほとんどしない点です。
さらに悪いことに、テーブルKLMからKLMへのループ率が高いのです(特に設定1)。
設定1ならば73%でKLMをループ、さらに12.5%でテーブルNへの移行もあります。
KLMから期待値プラスのテーブルに移行する確率は8%しかありません。
つまりKLMをループし続けるか、一度テーブルNに落ちてから流れを変えるのに賭けるイメージです。
文章で書くと大したことなさそうに聞こえますが、実際にこんな台に座ったらかなり苦しい展開になるでしょう。
ホールで見かける、あるときを境に苦しい展開になり、7スルー8スルーを連発して3000枚とか4000枚とか吸い込む台はテーブルKLMループをしているのかもしれません。
これも確実に見抜く方法はありませんが、5スルーくらいまで弱いモードしかこないことが続くようならテーブルKLMの可能性があります。
リセット後のテーブル振り分け
最後に、リセット後のテーブル振り分けに少しだけふれておきましょう。
バジリスク絆は、リセット(設定変更)されると、それまでのテーブルが再抽選されます。
リセット後は設定1でも38%で期待値がプラスのテーブルへ移行します。
38%というと運勝負に聞こえますが、ある程度の根拠を持って設定狙いをするならば、狙いをハズしてしまっても38%で保険がかかっていると考えると少しだけ気が軽くなるかもしれません。
とはいえBT当選を繰り返すうちに、設定1ほど悪いテーブルへ移行しやすくなり、高設定ほど良いテーブルへ移行しやすくなるので、朝イチの挙動がいいだけでダラダラと粘っていたら厳しいものがありそうですが・・・
まとめ
というわけで今回は、バジリスク絆のテーブルとモードの関係についてまとめてみました。
僕自身がノーマルタイプばかり打っていて、はじめてバジリスク絆を打った時はわけがわからなくて、しかも解析サイトを見たらもっとわけがわからなくなったことがあったので、ちょっとまとめてみようと思いました。
簡潔に書くため端折っている部分もあるのですが、あまり打ち込んでいない方の参考になればと思います。
・・・とか言いながらかなりの長さになってしまいましたが・・・バジリスク絆ってシステムが複雑すぎてなかなかうまくまとまりません。この「いかにもサブ基盤でやりたい放題演出してます」って感じが僕は好きになってしまったんですが、おそらくこんな複雑な機械は6号機では出ないんでしょうね。
詳細な解析とかについてはネットでも色々な情報がありますが、やはりパチマガスロマガのサイトが一番まとまっています。
ただこれは有料ツールで、もともとは新台の解析とかがいち早く出るのがウリだったのですが、最近はそれほど新機種も出てこないのでそこまで使い込むって感じでもないですね・・・
ただ設定推測ツールとかは揃っているのでよく打つ方なら入っておいて損はないかなと思います: