先日あるホールを覗いてみたら、バジリスク絆の出玉感がかなりよかったので、設定狙いと称して少し打ってみました。
結果、設定がわからないまま3万負けとなりヤメという最悪な結果になりました。
この手の機種ならば、少し展開が悪ければ3万負けくらいはよくあることです。
しかし、その日の自分の打ち始めとやめ時の判断が非常に悪く、それを今でも反省しています・・・
というわけで今回は、その時のエピソードを交えながら、バジリスク絆やAT機を設定狙いする際の根拠やヤメどきについて書いてみようと思います。
高設定をツモった時のやめどきとか、何時まで打つべきかとか、そういう情報はネットでも目にしますが、本稿では、心が折れたときや低設定と見切ったときのやめ時について書いています。
ホール状況から軽い気持ちで設定狙い
ある週末に、ホールをふらっと覗いてみたら、バジリスク絆のシマがやけに出玉感があるのに気づきました。
このホールには大体30台くらいのバジリスク絆があり、このうちの6台がすでに別積みをしています。
また別積みではないものの、1〜2箱を使っている台もあり、稼働している台数のうち半数近くが箱を使っています。
なかには一撃で6000枚出している台もあり、全部が全部高設定とは言えませんが、ある程度設定が入っていないとこのような出玉状況にはなりづらいのかなと思いました。
さらにシマの中には、いつもグループで設定狙いをしている人が後ろに別積みしてドヤ顔で打っています。
この光景をみて、

と思いました。
最近は午後からふらっとホールに行くことが多いので、AT機を打つぞ!と言って狙う機会もそうそうなく、普段はジャグラーを触ることが多いのです。なので、この光景を目の当たりにして

と少し色気を出してみました。
シマを見ると、並んで出ている箇所はないので、
- 挙動が良さそうな台の近くは避ける
- できれば低設定っぽい台に挟まれている台がいい
- あまり回っていない台の方が逆に期待が持てるかも?
という感じで1台選んでみました。
最初のATまで24K・・・
打ち始めた時点では2スルーのこの台ですが、いきなり500G天井まで連れて行かれたのを皮切りに、7スルーを喰らいます。
この時点での判別要素としては、
- ATがすぐに当たらない(低設定?テーブルが悪い?)
- BCは赤5、青1と赤寄り(偶数?)
- 高確状態からの赤同色BCの謎当たりが一回(もしかして高設定?)
という感じです・・・
これじゃあ何もわからないですが、BCの色が赤寄りで謎当たりをしたのはいい要素と言えます。
謎同色BCですが、これ自体はいい挙動には間違いないですが、ハイエナをしているときにバリバリの低設定っぽいグラフの台でもたまに出てくるのを経験しているので、最近では高確っぽい状態からの謎当たりを見ても、むしろ

と身構えてしまいます。
複数回確認できればいいんですけど、全然出ないからといって低設定濃厚になるわけでもないし、扱いづらいですよね。
とはいえ、高設定を狙っているときに出てくるのはかなり背中を押されますよね。
なんてことを考えているうちに、投資は24000円・・・
そういえば、バジリスク絆は設定狙いをするたびにこういう展開になる気が・・・
「投資数千円でATに当たって出玉ができて、その出玉を使いながらじっくり判別」
みたいな展開だとラクなのですが、僕の場合、最初のBCをとるのに1万円以上かかり、最初のATまで3万近くかかるのがデフォルトになっています・・・まあ、いきなり3万吸い込むこと自体が設定的にマイナスなのかもしれませんが・・・
結果、8回目のBC中に引いた巻物でATに当選した模様・・・
あそこで巻物が刺さらなかったら普通に9スルーまで行っていたんじゃないかと不安になるレベルでした。
AT後はさらに悪い展開・・・
一度目のATは、幸運にも1000枚近い出玉を獲得できました。
初期ストックが複数あった模様で、何も引けていないのに継続してくれているうちに、気合いでBCを引き、まとまった出玉を獲得することができました。
設定狙いと称してこの台に座っているので、ここではまだヤメません。
先ほど7スルーこそしたものの、そもそものテーブルが悪そうだったし、BCは赤寄りだったし、謎当たりも確認したし、ATのストックとかも悪くなさそうなので、まだ続行します。
するとここから巻物引けない病が・・・
そういえば、AT中から400G巻物を引いてないような・・・
巻物確率は1/66.8なので、確率の6倍ハマリ、巻物400回に一回は起こる確率ですね。
って・・・・巻物ゲーで巻物が引けないとか苦行でしかありません。
共通ベルは嫌味かよってくらいに当たるくせに(恋高確中は除く)・・・
気づけば、天井付近まで連れて行かれ、1度目のBC、スルー、三日月・・・
そして1スルー後は、巻物が鬼のように引けます。
しかし今度は全然当たらない!
高確中に巻物を2ゲーム連続で引き、両方ともスルー・・・と思ったらもう一発、でもスルー・・・
その後、低確状態でも巻物4スルー・・・
結局、350Gくらいハマったところから、強チェリーで当たりました。
そしてこれもスルー・・・
この時点で持ち玉はほぼ壊滅・・・
現金投資が再開します。
次のBCは、170Gくらいで当たりましたが、スルー、三日月・・・
投資は3万円を超えました。
この間、僕の左隣のモロ低設定ぽかった台の挙動がよくなります。0スルーから何度もBCに当たります。
いいテーブルに入り、そこをループしているのでしょう。これに同色BCもよく絡み、出玉も伸びています。
「低設定に挟まれた自分の台こそが高設定」
という目論見で打ち始めたのに、自分の隣がいい挙動をし始め、僕の台は挙動以前にBCに当たらず・・・
シマの奥の方には、別積みをしてスマホを見ながら涼しい顔をして打ち続けるグループの兄ちゃん・・・
僕は死んだ魚の目をしながら、頭の中は悶々とします。





こんな感じでマイナス思考だけが渦巻きます。
結果、

と頭を切り替えて、3スルー100Gくらいまで回した台を捨て、ホール移動します。
反省① お花畑脳で設定狙いを始めたこと
というわけで、設定狙いで打ち始めたバジリスク絆をヤメ、3万円のマイナスとなったわけですが、この立ち回りを振り返ると反省すべき点がいくつかあります。
まずは、軽いノリで設定狙いを始めてしまったことです。
その日の出玉状況が良かったのは事実ですが、相手はAT機です。
ちょっといい展開やプレミアフラグなどが絡めば簡単に数千枚吐き出す仕様の台です。
それなのに午後にふらっときて、

なんて、とんでもないお花畑脳です・・・
しかし最近、別のホールで、本当に高設定が入っていたのに慎重になりすぎて取り逃がすということが2回ほどあったのです。
高設定台を見送ったのは、
- 今日この機種に高設定が入るという根拠がない
- 高設定と確定しているわけじゃない
- もう夕方だから、今からリスクを負う価値はない
という理由からでした。
一見賢そうなことを言っていますが、内心ではもったいないことをしたなと思いました。
だから今回は「今度はもうチャンスを逃したくない!」と欲が出てしまったのかもしれません。
とはいえ相手は荒波のAT機・・・
フリーズ、真瞳術、高継続など、幸運がたまたま複数の台で起これば、別積みが複数なんてザラにあります。
自分の台も含め、本当にお店が何かを仕掛けてきていたのかどうかもわからないまま終わってしまいましたが、ちょっとハマったくらいで日和るなら最初からやらない方が良かったかなと思います・・・
本来ならば、打ち始める前に
- 出ている台全部の履歴とグラフ
- 打っている人の雰囲気(カチカチ、ぶん回し感など)
をしっかりと確認するべきでした。
それを怠り、前のめりになってしまいました。
やはりAT機を打つなら、設定が入る可能性が高い日と機種を予想して、朝から攻めるべきだと思います・・・
そしてもちろん、苦しい展開になることをあらかじめ覚悟した上で・・・
反省② 最悪のヤメ時
次の反省は、最悪のヤメ時でヤメたことです。
設定狙いをして狙いを外すのは誰でもあることですが、本当にアホなヤメ方をしたなと今でも後悔しています。
ヤメどきのたらればを言い出すと、

ということも多いのですが、今回のヤメどきは絶対に間違っていたと思います。
では、いつヤメるのがよかったのか?
冷静になって思えば、あの状況からのヤメるタイミングは「2回目のATを取り切った後」しかなかったと思います。
なぜなら、1回目のATが終わった段階ではまだアツいと思っていたので、1回目のATが終わった直後にヤメるという選択肢はありませんでした。
だったら、
「何が起ころうとも2回目のATを取るまでは打ち切り、その過程の中で高設定かどうかの判断をしよう」
と冷静に考えるべきでした。
また、リスク回避に重点を置くならば、1回目のAT終了後のヤメもあったかもしれません。
「たしかに赤寄りだし、謎同色も確認した」
「でも、飛び抜けて6っぽい挙動が確認されたわけでもない」
「そもそも午後から打っているのでいきなりバリバリの6挙動をしない限り捨ててもしょうがない」
という考えもあったかもしれません。しかしこのときは、欲に目が眩んでいました・・・・
期待値期待値というとハイエナっぽくてアレですが、僕は設定狙いでも重要な考えだと思います。
ジャグラーとかのノーマルタイプならば、高設定はなさそうと思ったタイミングでいつヤメてもいいのですが、AT機の場合そうもいきません。
AT機はハマリゲーム数や台の内部状態によって期待値が全然違います。
なので、最適なやめ時は、「高設定ではないと判断した + 期待値を取り切った状態」
だと思います。
今回の僕の例が最悪なのは、
- 展開が悪さに嫌気がさし、高設定はなさそうという判断すらついていないのにヤメた
- 相手は機械なのに、「この台にはやる気がない」とか、自分の感情を持ち込んでしまった
- 結果、AT直後から3スルーまでの一番マイナス期待値が凝縮されたマズいところだけを打ち、これから期待値がプラスになるオイシイところを取らずに捨てた
という3点です。
手持ちのお金がギリギリとかなら仕方ないですが、財布の中には諭吉さんが十枚近く入っており、絆を打つには十分なほどでした。
もう時間が遅いとかなら仕方ないですが、この時はまだ午後5時くらいでした。
ちなみに後からグラフを見たら、僕がヤメた後は500枚使わないくらいのところからATに入り、1500枚ほど出ていました。
こちらに関しては、後から打った人のヒキなどもあり、あくまで結果論です。
もしかしたら、そこからさらに投資が3万以上かかり、単発終了していたかもしれません。
しかし、それを踏まえても僕は2回目のATまで打ち切るべきでした。
先ほども書いたように、この時の僕はマイナス期待値が一番濃いところだけを打ち散らかし、期待値がプラスになってきたあたりで台を捨てたのです。
こんなやり方はまさに養分なのです。
絆の3スルー100Gなんて期待値はほとんどない
と思われるかもしれません。たしかに、期待値はほとんどありません。
しかしそれは、その時点から打つかどうかを判断する場合の話です。
僕の場合、0スルーの0ゲームから打っているので、そこまで打って捨てるのはただただ損失にしかならないのです。
「0スルー0ゲームから打つべきかどうか?」
というのはすでに過ぎ去った議論で、ともかくそこから打った以上、ロボットのように黙って打ち切るべきでした。
そんな計算をした人はいないと思いますが、0スルーから3スルーまで打つ期待値は相当なマイナスだと思います。
いうならば、凱旋を30Gから400Gまで打つような感覚でしょうか。
もし自分のことを養分でないと思うなら、打っている最中に「この台、高設定はないな」と思ってもAT終了まで打ち切るべきでした。
BC間で巻物が1/400でしか当たらずとも、巻物が何連続でスルーしようとも、投資がいくらになろうとも打ち切るべきでした。
テーブルが仮に悪かったとしても打ち切るべきだったのではないかと思います。
悪いテーブルならば、ATまで打ち切ったとしても期待値はマイナスですが、仮にそうだとしても、0スルーから3スルーまで打って捨てるのは、そのマイナス期待値をさらに押し下げる最悪の行為です・・・
設定狙いで狙いを外したにしても(この日は高設定かどうかの判断もできていないのですが)、その損害を最低限に食い止めるには今ある期待値を取り切ってからにするべきなのです。
これは結果論ですが、この台のグラフを見て、もし僕が2回目のAT終了まで打ち切っていればどうなっていたか?
投資は4万弱まで行ったと思いますが、3万近く回収することができて、結果はマイナス1万とかで終われていたわけです。
ジャグラーとかのノーマルタイプは高設定ではないと判断したら1Gでも早くヤメるのが最善手となります。当たるまで打つべきとか、そういう考えをする必要はありません。1000ゲームは待っていても、逆にボーナス後の0ゲームでやめても問題ありません。
しかしAT機の場合、必ずしもそうではありません。
凱旋なんかがわかりやすい例ですが、設定が悪いと思っても、1000Gハマりならば期待値はプラスです。ここまできたらもう打ち切らないといけません。
仮にネガティブな感情に支配されそうになっても、自分が相手にしているのは所詮コンピュータゲーム(スロット台のことです)なんだと割り切って、数値と期待値だけを指針に立ち回るべきです。
もっとも、それによって収支はさらにマイナスになるかもしれません。しかし、少なくとも理論上は一番正しい動きをしたと自分で納得できて、後から悔やむようなことはなかったはずです。
実際、朝から絆の設定狙いをするときは、このような動きを徹底していました。そうすることで、最初の途中で3万以上入る展開でも、損害を最小限に食い止めて終わることができていました。
こんなこと頭ではわかっているつもりでしたが、何となく軽いノリで設定狙いをしてしまい、つい我を忘れてしまいました。
皆さんも、もし同じような境遇にあったら、自分の感情とか設定のあるなしだけではなく、今の台の期待値も考慮に入れてみると収支が改善するかもしれません。
とはいえ、打っている最中で特に展開が悪いときなどは感情に揺さぶられやすいので、一度外に出たりして冷静になる時間も必要ですね。
あと、この手の機種を打つときはある程度お金に余裕がないとダメですね。
というわけで、絆を設定狙いで打ち始めた場合のヤメどきは、僕の中では、
高設定ではないと判断してもすぐにヤメずATを取るまで打ち切り、AT抜け直後に即ヤメ。
高確スタート、次回天国テーブルに期待できるなど、場合によってはAT後にBCを1回取りに行くこともありますが、その場合でも1スルーして半月以外で即ヤメ。
これががいいのかなと思います。
ただこれは、次の行動がまだ決まっていない場合です。
打っている最中に別の高設定っぽい台が空いたとか、より期待値の高いハイエナ台が空いたとか、そういうイレギュラーなこともあります。
そういう場合はどっちの台を打った方が長い目で期待値が高いかで判断するのがいいと思います。
高設定をツモれた場合ですか?
僕は数えるほどしかツモったことがありませんが、絆のATは出玉スピードも早いし、爆乗せフラグが真瞳術くらいしかないので多少遅くまで打てるんじゃないでしょうか?
10時過ぎまでATが続いていたらそのATが終わったタイミングでヤメればいいと思いますが、通常時にいる場合なら、午後10時くらいまで打って朧BCで三日月が出たタイミングとかでヤメとかにしていました。
この辺は、高設定をツモりまくっている上手い人の意見を参考にするのがいいと思います。
ちなみにその後・・・
ちなみにですが、この日はその後ホールを移動して、4100GでBB17RB18(合算1/117)のマイジャグラーを見つけ、「ほっこりしたい」という謎の理由で打ち出します。その台を2400Gほど打って、BB4、RB9回で25Kのマイナス・・・
その最中にバジリスク絆の6スルーを見つけたので、マイジャグを捨ててこちらに移動しました。
この台は8スルーの後、すぐにチャンス役からモードDに上がっていたっぽいのですが、結局BCを引くまでに300G以上ハマるという最悪の流れで、投資16K回収5Kとなりました。
そしてこの日は1日で62Kほどのマイナスを叩きました・・・
何をやってもやれない日ってありますよね・・・
最後のジャグラーと絆の6スルーは負けても納得できますが、軽い気持ちで絆の設定狙い()を始め、最悪のタイミングでやめたことが本当に悔やまれます・・・
パチスロなんてものは、一番いい立ち回りをしたとしても、確率のブレによってコテンパンにされることもあるわけです。
少しでも気を許すと一気にマイナス収支の足を引きずり込まれると改めて思い出しました。特にやれない日は・・・
逆にエンペラータイムとか言われる、ヒキが強い時期などもあります。
こんなものはオカルトなのですが、そういう状態がしばらく続くことは実際にありますよね。そんなときは期待値マイナスなどあってないかのような時期もあるわけですけどね。まあ、長いこと打っていれば運は万人に平等なので、ヒキとかをあまり気にするべきではありませんが、普段から気持ちだけは締めていないといけないなと改めて思いました。