皆さんの地域は、非等価メインですか?
非等価の地域がかなり増え、今さら感があるかもしれませんが、
換金ギャップについてあまり意識していない方もいるように感じたので、記事にしようと思います。
非等価のホールによく行く方は、非常に重要なので是非ご一読ください。
換金ギャップとは
スロットの貸しメダル料金は一枚20円です。
等価交換ではメダルを交換する時にも一枚20円で交換してくれます。
5枚のメダルで100円分の景品と交換してくれるので、これを5枚交換といいます。
非等価の場合、5枚ではなく、5.6枚とか6枚とかで交換します。
さらに低換金のホールもあり、6.4枚、7枚、8枚などもあります。
もし6枚交換の場合、1枚20円で借りたメダルを、6枚で100円の景品を交換します。1枚あたりに直すと約16.6円になります。
例えば、2万円投資して1000枚の出玉を得た場合、
等価ならば1000 x 20で20,000円になりチャラになります。
しかし6枚ならば、1000 x 16.6で、16,500円の景品と、端数はお菓子になってしまい、3,500円のマイナスとなります。
そこにホールの利ざやが生まれます。これがまさに換金ギャップなのです。
お客さんが現金投資をしてくれればくれるほど、換金ギャップは大きくなります。
非等価に移行にしたあとは、平均設定を1段階近くあげてもまだ利益が取れるようになったとも言います。
そのくらい換金ギャップは大きく、ホールの利益に影響を及ぼします。
ホールの会員サービスに、貯メダルと再プレイというものがあります。
貯メダルは、獲得したメダルをすぐに交換せずに、翌日以降に持ち越すことです。
再プレイは、次回来店時に過去の貯メダルを引き出して遊技できるサービスです。
例えば、5.6枚交換のホールで、ある日500枚の出玉を獲得したしましょう。
その出玉を交換すれば8000円程度を受け取って終わりですが、会員サービスを使えば貯メダルができます。
次に来た時には、この500枚を引き出して遊技できるのです。
1枚あたり16.6円を500枚なので、8,300円で遊技できます。
貯メダルがないと10,000円の投資になるので、このように換金ギャップを減らすだけで、同じ打ち方でも1,700円おトクなのです。
先ほどのシナリオを表で見てみましょう。
現金投資派 | 貯玉再プレー派 | |
1日目 |
投資:500枚(1万円) 獲得:500枚 交換:8,000円とお菓子(ポテチとチョコ) |
投資:500枚(1万円) 獲得:500枚 交換:ゼロ |
2日目 |
投資:500枚(1万円) 獲得:560枚 交換:10,000円 |
投資:500枚(再プレー) 獲得:560枚 交換:10,000円 |
結果 |
投資:2万円 回収:18,000円とお菓子 収支:-2,000円 |
投資:1万円 回収:1万円 収支:プラマイゼロ |
このように、全く同じ稼働内容でも、収支には2,000円近くもの差がつきます。
このケースでは、2日目に交換していますが、交換せずに貯玉を続ければ差は広がって行きます。
これを繰り返していけば、いつしか数万円の差がつき、本来ならば勝てていたかもしれないのにマイナス収支になってしまうこともあります。
昔のホールは換金ギャップを強制していた
20年以上前、パチンコ屋は今では考えられないような低換金率営業をしていました。
当時のパチンコは、低換金一回交換を前提に釘調整されていたので、今では考えられないほどよく回りました。
交換率と交換条件によっては千円で30回くらい回ることもありました。
しかし、それでもやっとボーダーラインとかそういうレベルだったのです。
無制限で打てること自体に価値があり「無制限札をゲットしたらとにかく粘れ」というのがパチンカーの共通認識でした。
1個4円の貸玉料金は今と同じですが、交換するときは2.2円とか2.5円がメインでした。
さらに、大当たり終了後にすぐ交換をしないといけません。
例えば、一回の大当たりで2,000玉出る機種の場合、そのまま打てば8,000円分の価値がありますが、強制的に交換させられます。
交換したレシートには、2.5円交換だと5,000円の価値しかありません。そしてまた同じ台に現金投資をするのです。
千円で30回も回る台ですから、もしも持ち玉遊技ができてれば圧倒的に有利です。
しかし、持ち玉遊技をするには「無制限札」をゲットしないといけません。
当時はラッキーナンバー制といって、3とか7の図柄で当たった場合だけ、「無制限」と書かれた札を台の上に刺してもらえます。
そのお札があれば、大当たり終了後も交換しないで持ち玉遊技できるのです。
なので、無制限図柄で当たったら店員さんに呼び出して大当たり図柄を確認してもらい、無制限札を刺してもらうのです。
ある日、僕の友人は無制限図柄で確変に当たったものの、最初に対応した店員さんが札を刺すのを忘れました。
すると、確変終了後に別の店員に後ろから肩を掴まれ「何打ってんだよ、交換だ、小僧!」と怒られました。
今では信じがたいですが、当時のパチンコ屋は店員の態度もそんなものでした。
ちなみにそのホールは、今でも東京の都心部を中心に展開する企業です。
イタリア語の数字にちなんだ名前のチェーンですね (^_^)
友人はこれに対して顔を真っ赤にして怒り、
「さっきカメで当たったよ!あの金髪(別の店員のこと)に聞いてみろ!あのバカが札刺し忘れたんだ!」
と吠えます。
しかしその店員さんも負けず、上皿の玉を下皿に移し、強制的に交換させようとします。
友人は立ち上がり、
「責任者呼んでこい!カメラで確認しろ!」
と怒りを爆発させ、結局は無制限札をゲットしました。
実際にカメ(3図柄)で当たっていたのは僕も見ていたのですが、
友人が顔を真っ赤にして「カメ、カメ」と口角泡を飛ばすシュールな光景を見て、僕は笑いを堪えられませんでした。
ついでに言うと、友人はその後出玉を全て飲まれ「このボッタ店が!!!」と吐き捨て店を後にしました・・・
換金ギャップで損をしてしまう例
スロットは一時期は等価交換が主流でしたが、今また非等価が増えてきました。
地域によって違いますが、東京の場合、全面的に非等価です。
スロットは暗黙的に無制限なので、獲得した出玉はそのまま使えます。
また、出玉を持って違う台へ移動できるホールも多くあります。
ホールによって異なりますが、僕の地域では、当日分のメダルは持ったままで移動できるところがほとんどです。
そういう状況であれば、とにかく現金投資を抑えて持ち玉遊技をしないといけません。
しかし、自分の持ち玉があるのにそちらには手をつけず、新たに現金投資を始める人もいます。
これは、不必要な換金ギャップを自ら作り出し、設定とか機械割以前の部分で損をする行為に他なりません。
よく見かけるのは、ジャグラーとかハナハナのAタイプを打っているお客さんです。
ボーナスが連チャンしてまとまった出玉を得ると、メダルを箱に移します。
その後、はまり始めて、下皿のメダルもなくなり、やめようかどうか考えます。
頭の上の箱の中にはメダルがそこそこあるのですが、それに手をつけるのを嫌がり、新たに現金投資を始めるのです。
頭上の箱に手を伸ばすのが面倒なのかもしれませんが、それよりも、
「せっかくでたのに飲まれるのが悔しい」
という心理が働くのだと思います。
当然ですが、ハマればコインは減ります。
その時に
「あと少しはまったらやめたいけど、その頃にはもう少ししかコインが残っていないんだろうなあ」
「200枚とかのわずかなコインを持って交換するのはなんかカッコ悪い」
「かと言って、せっかく出たのに全部飲まれて手ぶらで帰るのもイヤだ」
という考えに発展していると考えます。
また、
「他の客とか知り合いが通りかかった時に出玉が全然ないとカッコ悪い」
という理由でこっそり現金投資を続ける人もいました。
ハナハナ系の場合、デカコインでうず高く作ったカチ盛りのドル箱に手をつけるのを極端に嫌がる人をみかけます。
たしかにこれを崩したくない気持ちはわかります・・・って、あれ???
「この美しいカチ盛りにギャラリーも見とれているからそのままにしておこう」
「一枚でも抜いたら全部崩れてしまう(だから触りたくない)」
という可能性もありますねw
しかし、これら全て、勝つためにはNGです。等価ならまだしも、非等価でこれをやってはダメです。
持ち玉があるうちはそちらを先に使うのが鉄則です。
等価でも現金投資は損?
僕はパチンコ店の内情を知りませんが、等価であっても不用な現金投資は自分の首を締めるのではないかと思っています。
なぜなら、今のCRシステム(サンド)は売り上げを厳密に管理されていて、昔のようなちょろまかしができないと聞きます。
売上は、客が貸し出しボタンを押した瞬間に上がります。それに対して消費税も発生します。
客からはどうせ換金ギャップはゼロでロスはない気でいても、消費税は確実に発生します。
そして、交換した景品は、3店方式の建前上第3者の景品業者から仕入れています。
その際には仕入れコストが発生します。
そして、最終的にそういう税金やコストを支払わされるのは客です。
実態としてどの程度かはわかりませんが、不用なコストは自分に返ってくると考えています。
換金ギャップを最小化するには
それでは、どうしたら換金ギャップを最小化できるのかを見ていきましょう。
持ち玉があるときは最後の一枚まで持ち玉を使う
とにかく、持ち玉優先で使います。
現金投資をするのは使える持ち玉がないときだけです。
台移動後も持ち玉を使う
台移動をする場合でも、そのままメダルを移動できるホールもあります。
そのまま持っていくのが禁止でも、一度ICカードに入れて、次の台で引き出せるホールもあります。
とにかく移動禁止でない限りは、とにかく持ち玉を使いましょう。
「持ち玉でハマってよかった」という心持ち
スロットで稼いでいる人たちは、ひたすらスロットを打っていて、その分、ハマりにも多く遭遇します。
ハマりは意識とか気合いで避けられるものではありません。
しかし持ち玉でハマってよかったというのは、現金投資よりも持ち玉遊技の方が安くつくので、
どうせいつかはハマるなら、安く遊技できる持ち玉遊技中でよかったと考えているのです。
しかし、ハマっている時に自分の持ち玉が減るのを恐れて現金投資をしてしまう人もいます。
わざわざ安い持ち玉を温存して、高くつく現金投資をするのは本当にもったいないことです。
貯玉再プレーを最大限利用する
いつも帰り際に交換するけど、結局同じホールに戻ってくる人は、会員カードを作って貯玉再プレーを活用することをオススメします。
会員カードを作るのに抵抗感がある人もいます。
会員カードを作る時は、身分証明書の提示を求められるので、面倒に感じる気持ちもわかります。
しかし僕の経験上、問題になったことはありません。
一つだけ言うならば入会時に「ダイレクトメールを希望する」とか言う項目があるので、そこだけはしっかりと「希望しない」としておけば、特に何も起きません。
すぐに現金に交換しておきたい気持ちもわかりますが、どうせまた打ちに来るのだったら、ある程度貯玉しておくといいですよ。
再プレーが1日500枚までなのに貯玉は5千枚もいらないという時は、
「1000枚残してあとは交換してください」と言えば大抵は対応してくれます。
少額の交換を栄誉だと思う
先ほどで、持ち玉があるのに現金投資をする人は、
「わずかばかりのメダルを流すのが面倒だったり恥ずかしい」
という心理が裏にあるのでないかと書きました。
一種の見栄のようなもので「せめて1万円分くらいの景品がないとカウンターに持って行きたくない」という人はいます。
この気持ちは僕もよくわかります。
しかし、勝つことを第一に考えた場合、このような感情はなくした方がいいと思います。
100枚でも200枚でも、やめたいと思った時はやめるべきです。
自分なりの引き際を決めて、スパッと引けるのはカッコいいことだと僕は思っています。
先ほど紹介した会員カードがあれば、端数は出ませんし、当日すぐにカウンターに持っていって交換する必要もないので便利です。
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注意点
換金ギャップを最小化することは、勝つためには絶対必要ですが、少し注意点もあります。
ホール倒産のリスク
まずは、すぐに行かないとわかっている遠方のホールや経営が危なそうなホールに大量の貯玉をしないことです。
通常、会員カードには保険のようなものが付いていて、ホールが倒産しても、貯玉は補償されます。
僕は経験がないのですが、
ホールが倒産となった場合、閉店前ならばホールですぐに交換に応じてくれます。
しかしその後になると、その貯玉補償ネットワークみたいな機構から補償をしてもらう必要があります。
その際は、特殊景品(要するにお金)をくれるわけではなく、カタログギフトとかそう言うものにしか交換できないそうです。
カタログギフトは金券ショップに売れるとは思いますが、かなり価値は下がると思います。
6がけとかになってしまえば、もう換金ギャップを節約するどころの話ではありませんね。
ネットオークションとかでも売れるかもしれませんが、とんでもない手間です・・・
カードの規約を遵守する
あとは、会員カードは一人一枚です。他の人の名義で複数枚作ったり、複数人で使い回しをすると注意されたり、最悪の場合、出禁にされる可能性もあります。
この辺の対応はホールによってまちまちです。
あるホールでは、カードを発行しようとしたら、
「複数人での使い回しは禁止で、見つけたら即出禁ですよ」と、何度も何度も念を押されました。
おそらく軍団対策で、このホールは軍団にきちんと対応しているいいホールなのでしょう。
逆に堂々と軍団がカードを使い回しているホールもあります。
まとめ
最後にこれまでの内容を3行にまとめておきましょう。
- 持ち玉が使える時はとにかく持ち玉を使う。現金投資はその後
- 会員カードの貯玉再プレーを最大限活用する
- 少額の交換がカッコ悪いとか、そういうものは全部捨てる
くどいようですが、換金ギャップは、「ちりつも」で、長期的には収支に大きな影響を与えます。
これは運とかうまい下手の問題ではなく、ただ知っているかどうかだけで無駄を省けます。
勝つことを第一にしている方は、第一歩として、こういうところも見直していきましょう。