ジャグラーを打っていると、調子の良かった台が豹変して連続でハマリを食らったりすることがあります、逆に低設定みたいな数値で放置されていた台が突然壊れたように光まくり、コインを吐き出すこともあります。
以前、セミプロっぽい人が2000Gほど打って見切った台が、夜にはバリバリ高設定の数値になっていたことがあります。
誰も見向きのしないその台を打ったのは、ブドウとかREG確率をまったく意識してなさそうなお客さんで、夕方から閉店まで4000枚近く吐き出しました。この時彼はもう帰ったあとでしたが、ネットでホールのデータをみてさぞ悔しい思いをしたことでしょう。
これはジャグラーを打っていれば誰にでも起こることで、僕自身も似たような経験をしたことが何度もあります。なので彼の気持ちは痛いほどわかります。
そしてこれもジャグラーあるあるですが、彼はその日を境に見切りがかなり遅くなりました。彼はもともと腰を据えて打つタイプでしたが、それがさらに遅くなっていました。おそらく、しばらくの間はジャグラーでスランプに陥ったと思います。
今回は、セミプロっぽい人が確率に翻弄されて立ち回りを乱した話と、そこから得られる教訓について書いてみようと思います。
設定1以下の数値、マイナス1000枚で捨てた台
まずはこの台が捨てられるまでの数値を見てみましょう。
- 227 BB
- 46 RB
- 64 BB
- 58 RB
- 289 BB
- 184 BB
- 266 BB
- 128 RB
- 62 RB
- 401 BB
- 300ヤメ
ヤメた時点での数値は
2025G
BB6 (1/338)
RB4(1/506)
合成 1/203
で、時間は13時頃でした。
皆さんならこの台を続行しますか?
ちなみに設定推測ツールの結果はこちらです。

もちろん、台選びの自信によって押し引きは変わるので一概には言えません。
僕ならば、全台系の対象機種っぽい、末尾系のイベントをやっているホールで特定末尾に一致しているとかの根拠がなければ、いくら過去のデータを見て狙いを絞った台であっても捨てます。
さらにいえばこの台、1200Gくらいの時点までREGが2回しか引けていませんでした。僕ならばもうこの時点でヤメていたと思います。
この時期のこのホールは、特定の日にちにマイジャグにかなり設定を使っていました(変動はあるが、1/3から1/2で設定56と予想)。そしてこの日はマイジャグに力を入れる日だったのです。しかもこの時はまだ穴場的な状況で、お昼くらいまでなら2台目3台目と移動をすることもできます。
なので、すでに数値が悪い方に寄り始めている台をムリに続行するよりは、まだ手付かずの台を触っていきなり突っ走ってくれることに賭ける方がトータルで結果が出やすかったのです。
…と僕の話はさておき、彼はこの時点で捨てました。実はこの日の朝イチ、僕は彼の隣で打っていました。しかしもっと早い段階で2台目に移動していました。で、彼がヤメた時も見えていましたが、彼の台にはまったく興味をそそられませんでした。

なんて思っていました。
こう思っていたのは僕だけでなく、誰もこんな台に手をつけません。
午後4時、台が壊れた
午後1時に捨てられたこの台、次に人が打ったのは午後3時頃でした。
すぐにREGが1回当たったものの、また200Gまで当たらず、また放置されます。
この時点での数値は
2250G
BB6 (1/375)
RB5 (1/450)
合成 1/205
です。
また1時間以上放置されます…
そして最終的に台が壊れたのは午後4時すぎでした。
ここからの履歴は
- 276 BB (9連)
- 19 RB
- 52 BB
- 29 RB
- 82 BB
- 66 RB
- 5 RB
- 8 RB
- 18 BB
- 197 BB
- 175 BB
- 344 RB (4連)
- 49 BB
- 25 RB
- 32 BB
- 182 BB
- 268 RB (11連)
- 34 RB
- 19 BB
- 70 BB
- 68 RB
- 45 BB
- 18 RB
- 47 RB
- 97 RB
- 20 RB
- 35 BB
- 102 RB (2連)
- 55 RB
- 157 BB
- 231 BB (7連)
- 51 BB
- 6 BB
- 21 BB
- 14 RB
- 91 RB
- 43 BB
- 122 RB (3連)
- 23 BB
- 70 RB
- 263 BB (3連)
- 87 BB
- 71 BB
- 85 閉店
ヤバイですね。最終的な数値は
6160G
BB 31 (1/198)
RB 26 (1/236)
合成 1/108
で、差枚数は3700枚ほどのプラスでした。
最後に打った人の数値だけで見れば
最後に打った人のGB - 3911G
BB 25 (1/158)
RB 21 (1/186)
合成 1/85
という感じで、最深部から4700枚ほどゲットしています。
こんな台が、2000G時点ではBB6、RB4とかで3時間近く放置されていましたが、「勝ちに来ている人」は誰も手を出しませんでしたからね。
翌日、セミプロが壊れた
この日は、後から軽い気持ちで座ったオジサンが閉店まで4700枚ゲットでめでたしめでたしという話なのですが、翌日、同じセミプロの方が朝から打ちに来ていました。
狙うは、前の日に途中から大爆発した台。
このホールの傾向的に、出した次の日に全殺しということが少なく、また意表を突いた据え置き狙いは意外と有効なので狙う価値はあったかもしれません。ただしガックン対策と絆の全リセは毎日行っているので、ある程度自分で打つしかありません。
そして彼は打ちました。
5000GでRB7回しか引けなくても打ち続けました…
なぜなら、これから台が豹変するかもしれないから…
結局6000Gほど回して、BB24、RB9回で脱落しました…
BIGが引けていたので普通に遊べてはいましたが、設定推測的には…

バリバリの低設定濃厚の結果ですね。
前日の台の2000G時点での設定推測結果も低設定濃厚です。しかしここには大きな違いがあります。
それは、今日の方が、打っているゲーム数が3倍近く多いということです。設定推測はサンプルが集まれば集まるほど信頼度が増します。極端な話ですが、100万Gものサンプルが取れるならば、ブドウ確率だけで設定をいい当たられるとすら思います。
立ち回りを乱さないコツ
捨てた台が高設定っぽい挙動で悔しい思いをすることは誰にでも起こることです。
僕などは、台選びの根拠の弱さを見切りの早さでカバーしているので、このようなことは余計に起こります。
そして彼と同じように、立ち回りを乱したこともあります。
しかしこれはジャグラー打ちならば絶対にやってはいけないことです。ジャグラーを打つ際は、自分自身で見切りのボーダーラインを決め、そのラインまでに数値がついてこなければ捨てる。これを徹底しないといけません。
そしてその判断基準も、悔しいとか今日勝ちたいといった感情ではなく、トータルでの収支と時給を見ながら判断するべきです。
自分がヤメた後に何度もカマを掘られるならば、「台選びはいいけど押し引きが早すぎる」ということでボーダーを修正していけばいいのです。逆に、捨てた後も低設定挙動ばかりしているなら、ホール選び、台選びに問題がないか見直すべきです。
「打たなければ負けない」
「自分の設定したボーダーラインに適わないから他人にくれてやる。出せるなら出してみろ」
という余裕があると負けづらくなり、結果的に勝ちやすくなると思います。
このボーダーラインの設定や見直しに個性が出ます。自分の行くホール、打てる時間、ジャグラーとの付き合い方に最適な立ち回りを確率する。それがジャグラーで楽しみながら勝つ秘訣かなと思っています。
高設定を捨てたことを引きずりすぎると、最悪の場合「負け癖」をつけてしまうので注意しましょう(^_^)
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