今回は、
ジャグラーの設定4は打つべきなのか?
このテーマについて考えてみたいと思います。
ジャグラーの設定4のパワー(機械割)
まずは、ジャグラーの設定4の機械割を考えてみましょう。
現行のジャグラーシリーズの機械割をみてみましょう。
アイムジャグラー系・・・102.0%
スーパーミラクルジャグラー・・・102.0%
ファンキージャグラー・・・103.4%
マイジャグラーシリーズ・・・104.3%
ゴーゴージャグラー・・・102.9%
ハッピージャグラー系・・・102.9%
みんなのジャグラー・・・103.2%
マイジャグラーシリーズが一番高く、104.3%まであります。
他の機種は、だいたいが102%から103%程度ですね。
ピンとこない方もいるかもしれませんが、102%というのは、かなり低いと思っておいた方がいいです。
この出玉性能(機械割)がどういうものなのか、具体的に考えてみましょう。
設定4の機械割の具体的なイメージ
例として、アイムジャグラーの設定4を終日8000Gぶん回した場合から行きましょう。
8000Gブン回すということは、台に対して、のべ24000枚のコインを投入するというわけです。
途中で、リプレイが揃ったり、ブドウが揃ったりします。
これはそれぞれ、3枚、7枚の払い出しがあったと考えてください。
払い出しがあっても、その1ゲームはそこで終了。
そして次のゲームも3枚がけでスタートするわけです。
このように、機械割の計算というのは、この「延べ投入枚数」に対して行われます。
よく、投資額に対しての増減率と勘違いされる方がいますが、そうではありませんので、覚えておきましょう。
では、この24000枚に102%をかけてみましょう。すると、
24000 x 1.02(102%) = 24480
となります。
つまり、延べ24,000枚突っ込めば、延べ24,480枚返ってきますよ。
差し引きすると、480枚のプラスですよ。
と、これが、機械割102%の台を8000G回した時の「期待収支」なのです。
もちろん、必ずそうなるわけではありません。
ある8000Gの区間だけを切り取れば、上にブレて大勝することも、下にブレて負けすることもあります。
しかしそれら全てをトータルして、8000Gずつの結果を平均すれば、1回あたり480枚は浮いていますよ、という意味です。
102%だと480枚の浮きなので、マイジャグラーの104.3%の場合、1,032枚プラスになる計算です。
もう一つ、3時間打つ場合を考えてみましょうか。
会社帰りなどに夕方から勝負する場合などはこのくらいの時間が多いのではないでしょうか?
打つ速さは人それぞれですが、ある程度座ったまま打っている人ならば、3時間あれば、2000ゲーム近くは回せると思います。
その場合、延べ投入枚数は、2000Gかける3枚なので、6000枚ですね。
6000枚投入に対して、2%のプラスというと、だいたい120枚の勝ちです。
マイジャグの場合でも、258枚プラスとなります。
BIG1回分にもならないのです。
少ないと思いましたか?
しかし、これがジャグラーの設定4のパワー(出玉性能)なのです。
半日打って、BIG1回分程度のプラスしか期待できないのです。
まずは、この現実を押さえておきましょう。
投資わずか1000円で1000枚弱出た。
その後はダラダラした展開で、下皿モミモミでの時間が続く。
終盤、BIGが引けず、閉店間際に結局のまれてしまった。
「ああ、最初の連チャンの後気持ちよくやめておけばよかった」
こんな展開ありますよね。
もしですよ、最後の最後でBIGを1回引いて、そのまま閉店したとしましょう。
その場合、およそ5000円の勝ちなんです。
設定4の期待収支は、所詮その程度なのです。
これでも少し上ブレなくらいです。
設定4というのは、大きく勝てる設定などではなく、ましてや半日勝負、1日勝負くらいでは勝率すらおぼつかない。
もちろん、大きく上にブレて、設定6を超えるようなボーナス出現率で大勝ちすることもあります。
逆に、BIGが全然引けず、よくあるREG先行でマイナス3万円みたいな苦しい台になることもあります。
中間設定とは、そんな設定なのです。
設定4は「遊ばせる設定」
先ほど、ジャグラーの設定4には、それほどのパワーがないと書きました。
ジャグラーに限らず、中間設定というのはだいたいこんなものです。
中間設定は「遊べる(遊ばせる)設定」と言われているように、打ち手がラクに勝てるようには設計されていません。
最近の台は、「設定456確定演出」が多くありますよね。
ここでさりげなく、設定4も高設定の仲間入りしています。
この方が、ホールにとっても都合が良いのでしょう。
しかし、打ち手は、中間設定は勝つ設定ではなく、遊べる設定にすぎないことを理解しておかないといけません。
設定4濃厚な状況なら全然打てる
設定4は、遊ぶ設定だの、大したことがないだのとエラそうに書きましたが、
先ほどの例であげたように、設定4以上が確定する演出が出た場合はどうでしょう?
ジャグラーには高設定確定演出がないので、他の機種の場合になりますが・・・
僕なら、ほぼ確実に打ち切ります。
「おそらく設定4」
というのと
「設定4(以上)確定」
では雲泥の差があるからです。
おそらく設定4はあるだろうという台は、もちろん設定4、それどころか設定6の可能性だって残されています。
しかし同時に、低設定である可能性だって残されています。
設定狙いをするにあたっては、リスクを回避することが何よりも重要になってきます。
確定演出は、その低設定を打つリスクを0%にしてくれるので、その恩恵が非常にでかいのです。
まあ、ジャグラーには高設定確定演出はないんですんが・・・・
とはいえ、ジャグラーを打っていると、ほぼ低設定はないだろうという台に座ることもありますよね。
例えば、5000Gで、REGが28回とか。
低設定ではかなり考えづらい数値です。
もちろん、確率の問題なので、何事も断定はできませんが、低設定である可能性はかなり下がってきます。
だからと言って高設定というわけでもないのですが・・・
ただ、
「どうみても中間設定はありそう」
という評価を下すことはできます。
こんな台は、打つこともあります。
ただし、それもやはりホールの状況を加味して、となります。
例えば、日曜日とかで、設定に全く期待できなさそうな状況なのか、それとも、特定日とかでホールが頑張っているのか、その辺で判断はかなり変わってきます。
違う例を挙げると、あるホールが「マイジャグラー全台456」というイベント的なものをやっていたとしましょう。
イベントもガセではなさそう、となれば、こんな状況ならば設定4上等で打つべきです。
なぜなら、設定5以上にも期待が持てるからです。
僕は、全台系みたいなイベントはほとんど行きませんが、「設定4上等!」で打つことは結構あります。
結果は・・・もうその日の運ですね。ただ、本当に設定4以上に座れていたのなら、トータルでプラスに収まります。
例えば1日目に3万負けて、次に5万勝つ。トータルでは2万プラス。1日あたり1万プラス。みたいなイメージを持っています。
僕はマイジャグしか打たないので、その点だけご了承ください。
他のジャグラーならば、マイジャグよりも機械割が2%ほど低いので、かなり話は変わってくると思います。
勝ちにこだわるなら捨てて行くべき?
設定狙いで稼いでいる人たちのブログとかを見ていると、
「設定狙いは設定6のみを狙え!」
みたいな趣旨の内容をよく見ます。
設定狙いとは、設定6の一本釣りのことであり、設定6を使わないホールは選択肢にも入らない。
これに関しては、僕の中では未だに答えが出せていません。
たしかに理想ではありますが、あまり現実的でないと思っています。
特にジャグラーの場合は。
おそらく、そういう情報を発信している人ってバリバリに稼いでいる人だと思います。
専業(パチプロ)として毎日朝から晩まで打っていたり、グループを組織して複数人で稼働していたり。
毎日違う地域の激アツイベントをやっているホールに朝イチから並び、ツモったら閉店まで回す人たちなのでしょう。
組織で動いている場合、代打ちの日当も払うし、こんな生活をしている以上、将来に備えて稼げるときに稼いでおきたい。
チマチマと中間設定で遊ばれされている余裕などありません。
だから、本気で稼ぎに行っている人ならば、ジャグラーの中間設定なんかで妥協しているヒマがあったら、他にもっといい選択肢がないか探し続けるべき、ということなのでしょう。
- バジリスク絆とか機械割が高い機種の設定6を狙う
- 設定6を使うと確信しているホールしか行かない
- ジャグラーの中間設定に拘束されるくらいならハイエナやパチンコの方が稼げる
こういうスタンスなのでしょう。
そういう人は、ジャグラーを打っても、設定6じゃなさそうと判断した時点で台を捨てるべきなのでしょう。
しかし、一般的に、どれほどの人がこのようなライフスタイルを送っているのでしょうか?
仕事や学校がある人は無理ですよね。
また、スロットに何を求めているかによっても答えは大きく変わってきます。
「会社帰りに少し楽しみたい」
「お小遣いの範囲で遊べれば御の字」
「飲み代くらい稼げれば最高」
という方がほとんどではないでしょうか。
もちろん、設定6を打てれば最高です。
どうせ打つなら設定6を打ちたいに決まっています。
仮に設定6を定期的に使ってくれる優良店を知っていても、仕事が終わってからホールに行っても、設定6に座れる可能性はかなり低いでしょう。
今日び、設定6に座るための労力はなかなかのものだと思います。
だったら、設定4とか5でも全然オーケーじゃない、となります。
そう考えると、会社や学校がある人は、
設定6を確実に使うけど、
朝イチからカチカチ専業で埋まり、
夕方空いているのは専業が見切った低設定濃厚台ばかり・・・
みたいなホールは除外すべきです。
それよりは、
設定6はなさそう。
でも、設定4や設定5をそこそこ使ってくれて、
主婦や年配の方も多いので、夕方からでもチャンスが残っているホール
の方がいいホールになります。
高設定だと思い設定4を打っていることもある
「設定4はあるだろう」という台は、その時点で設定3以下のリスクも高いのです。
これは、僕個人のボーダー、というか感覚的なものですが、
ボーナス合算が設定6程度で、
「中間設定くらいはあるかな?」
と控えめに見ています。
見えている数値だけで判断するなら、
設定4っぽい台で妥協してしまうと、低設定を打つリスクが一気に高まる。
設定6っぽい合算の台を見つけても、まだまだ油断は禁物。
設定6をぶっちぎって初めて高設定を意識する。
こんな感じで慎重に行くくらいでちょうどいいと思います。
ジャグラーの設定はわからない
設定推測が難しいジャグラーで設定6を確信するには、
ホールから、最高設定を使っているという示唆があったとか、
ボーナス・ブドウなど全ての数値が設定6をはるかにぶっちぎったとか、
そういう極端な状況でないと難しいと思います。
中間設定でも、少し背伸びすれば、設定6程度のボーナス出現率になることは十分にあり得ます。
逆に言うと、低設定でも、少し背伸びすれば、中間設定程度のボーナス出現率になることはあります。
4000G以下とか、サンプルが少ない状態では、低設定でも、大きく背伸びすれば、設定6程度の合算になることだってあります。
だから、設定4程度のボーナス合算の台は、もちろん設定4の可能性もありますが、低設定が背伸びをしている可能性も十分すぎるほどあるのです。
これこそが怖いのです。
設定6並みの数値でも、実際は低設定でした、なんてこともあるでしょう。
ただ、そうなる可能性は、低設定が設定4っぽく見える可能性よりも低いわけです。
ラチの開かない話になりますが、その逆だってあるんです。
設定6なのに、少しヒキが悪くて、合算1/160とかになってしまい、そのまま埋もれてしまったり・・・
そんなことを考え出したらキリがありません。
だからジャグラーは難しいのでしょうね。
設定4は打つべき?
ジャグラーの設定に関する話って、状況によりけり、人によりけり、という玉虫色な結論になってしまうのですが、
一応僕の意見を紹介します。
僕の場合、
- マイジャグしか打たない
- 設定4以上が確定しているなら打つ
- 設定5以上にも期待できそうな状況なら攻める
- 「あって設定4」みたいな台は打たない
- 非等価の場合、設定6まで期待できる状況でないと、現金投資となった時点で躊躇する
- ちょっとでも不安になったらやめる
という感じです。
最近は、気になる台があっても、そこまで自信がなければ手を出しません。
今までは、それっぽい台があればとりあえず打っていました。
しかし今は、かなりの確率でスルーするようになりました。
面白いことに、これをやるようになってから、収支が改善した気がしています。
自分が気になるような台は、他の人も気になっていたりします。
そして、高確率で誰かが回します。
その結果どうなったか、あとで確認すると、これまたいい情報を自分の中に蓄積することができると思います。
今はネットでデータを公開しているホールも多いので、そういうのを活用してみるといいと思います。