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勝ちたければジャグラーは打つな?
まだスロットで勝てなかった頃、勝ち方を知ろうとネットで情報を収集していると、こんな意見を何度となく目にしたものです。
「勝ちたいならジャグラーなんか打つな!」??
スロットの勝ち方に精通して情報を発信している彼らは、スロットに関しては疑う余地もなく勝ち組であり、実際に大きな収支も上げているのでしょう。「勝負の世界は結果がすべて」というように、実績のある人の意見には大変な重みがあります。ならば彼らのアドバイスに従ってジャグラーは打たない方がいいのでしょうか?
僕はそうは思いません。
ここで見落としがちなのは、こうした情報の発信者の多くがいわゆる「専業」であることです。専業と専業以外の人間(たとえば会社員)とではスロットとの向き合い方は全くといっていいほど違うのです。
月に50万円以上の収支を、中には組織を作って稼働して100万円以上の収支をあげようとしている彼らと、娯楽と副業の間でバランスを取りつつ、月に数万円でも勝てれば御の字という人間とではそもそもの視点が異なって当然です。
毎日のように朝からパチンコ屋に通ってスロットを打つ専業を想像してみてください。引き子や代打ちのアルバイトを引き連れてくる人もいます。
収支チャラは彼らにとっては人件費分の赤字を意味します。そのためまず人件費を回収することが絶対最低ラインです。その上で自分の日当を確保してはじめてノルマ達成なのです。
人件費を払って代打ちまで連れてきたのに設定推測の難しいジャグラーの挙動に翻弄されて高設定を捨てたり、「中間設定はありそう」なんて思って代打ちにまかせておいたら夕方過ぎに低設定濃厚の数値に落ちて撤収、そんなことを繰り返していたら安定的に食っていくのは難しいでしょう。
彼らだって、「ジャグラー縛り」をかけてその気になればジャグラーでプラス収支を出すことはできると思います。しかし専業にとって重要なのは効率よく安定的に稼ぐことであり、好き嫌いや楽しさを持ち込む余裕はなさそうです。
朝から打つのなら、高設定の機械割が高く設定判別が早くて容易な6号機。もしくは全台高設定などの対象になりやすい少数設置機種を優先的に狙うのが合理的な選択で、そんな彼らが「勝ちたきゃジャグラーなんか打つな!」というのは当然のことかもしれません。
兼業は「ハンデ持ち」
しかし、専業の視点からすればジャグラーが打つ価値ナシの機種だとしても、それが一概に他のスロッターにも当てはまるとは限りません。
今度は会社員スロッターの立場になってみましょう。地元のホールがアツい特定日に、仕事を終えてから夕方にホールに来るとどういう状況になっているでしょうか。
設定が見えやすい6号機の高設定台はもう誰かが打っています、当たり前ですよね。台のことなどそっちのけでスマホでアニメを見ながら打っているのは、そうです、専業の代打ちです。どうせもう高設定確定しているので時間ギリギリまで打ち切ることでしょう。
同じシマで空いている台といえば、早い段階から低設定挙動を示して捨てられた台ばかり。すでに高設定の可能性が低い台を夕方から再び掘り起こすのはリスクとリターンのバランスが悪すぎます。かといって専業が打っている高設定台を空き待ちしたところで空きません。
別にガチの打ち手でなくても、安定感抜群の6号機の設定6となればヤメどきが訪れずにヤメてくれないということもあります。遅い時間からホールに来るものにとっては、設定推測の容易さや安定感が逆に仇となってしまうのです。
並び系、全台系なども全体的な挙動のわかりやすさが仇となります。公約の信頼度が高ければ高いほど、です。昼過ぎくらいの時間帯ならまだしも、もう答えが見えてしまった夕方からホールにノコノコと現れたところで着席できるチャンスは限りなくゼロに近いのです。
このように、一般的にはメリットと考えられている「わかりやすさ」が、会社員スロッターにとっては逆にデメリットとなるのです。
「いや平日は不利だけど、仕事が休みの日ならば朝から行けるし専業と同じ土俵に立てるぜ」と思うかもしれません。しかしそうでしょうか。多くの会社員が休みとなる週末や祝日は他にも多くの人が来店するため抽選や並び勝負になりがちです。そうなると狙った機種や台に座れる可能性は平日よりも下がります。
さらにいえば週末、特に日曜日や連休の最終日は特定日であっても設定をほとんど入れないというホールも多く、これも会社員スロッターに不利な要素です。家庭がある方は、休みの日でも朝から来れない、朝は来れても終日は打てないという方もいるでしょう。
朝から打てない時点で立ち回りの幅は狭められ、長時間打てない時点でたまにツモっても期待値を積みきれない。スロットはかくも、自分の時間を多く捧げることができないものには不利なゲームとなっています。
ハンデを逆に活かす
このように兼業はハンデだらけであっても悲観することばかりではありません。逆に兼業こそ有利な部分もあるのです。その最たるものは「スロットで勝てなくても死にはしない」「イヤなら打たなくてもいい」ということです。
収入のほとんどをスロットに依存している人間と、毎月給料を得ながらスロットは娯楽として楽しみつつ「勝ったお金をお小遣いに上乗せできたら幸せ」と考えている会社員とでは見ている景色が違うのは当然でしょう。生活に支障が出るほどスロットに費やしてしまう方はまずはそちらの対処が先決ですが、それにしても仕事をしていないよりはしている方が状況の悪化を和らげている面もあります。
僕の場合はさらに、「仕事で疲れた頭をリラックスさせるため」などの精神的な効用も求めている面もあります。しかしスロットを打つことが日課である専業はそんな呑気なことは考えないでしょう。
スロットそのものや、スロットばかり打っている自分に対して嫌悪感を持つ人もいるでしょう。専業であることの将来性や世間体に対する不安もあるでしょう。歳とともに腰痛や体力の衰え、収入の限界、遠い彼方の未来の話だと思っていた老後もうっすらと現実味を帯びてきて不安に感じている人もいるかもしれません。専業を始めた若い頃には楽しくて楽しくて仕方なかったスロットもすでに打ち尽くして、もはや楽しむ気持ちなど残っていないのかもしれません。
そんな彼らが、高設定が確定することのない上に、中間設定、ときには低設定にも翻弄されるジャグラーにワクワクドキドキなどできるはずもなく、むしろ「わざわざ打つ価値がない台」と思うのは自然ともいえます。しかしそれは、僕のようなゆるいプレーヤーにとっては「ありがたく打つ台」かもしれないのです。
競輪選手が乗りやすいと感じる自転車が普通の人にも乗りやすいとは限りません。多くの人に便利なのはママチャリです。またベテランの個人投資家が「投資信託など非効率の極み」といったとしても、それはプロの投資家が持っている投資術と比べれば相対的に非効率という意味であって、投資信託が銀行預金などと比べて絶対的に劣っているという意味でもありません。
同様のことはスロットにおいてもいえるのではないでしょうか。むしろ僕は、ジャグラーは僕のようなスタンスの打ち手には合っているとすら思います。
ジャグラーはあれだけの人気機種で、まじめに集客を考えるホールであればある程度の設定を使わざるを得ません。それでいて短期的には設定が見えづらく、専業が避けるのであればそれはつけいるべきスキだと思います。
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