ジャグラー

ジャグラーで閉店チェックをする意味

スロットには「閉店チェック」という用語があります。

閉店チェックとは、閉店間際のホールに出向いてチェックすることで、チェックをする目的は翌日の朝から他人よりも有利に立ち回るためです。

閉店チェックは主にAT・ART機のハイエナで宵越し狙いができる台を探すために使われるテクニックですが、ジャグラーにおいても使われることがあります。今回はジャグラーの閉店チェックについて掘り下げてみたいと思います。

閉店チェックで見えること

まず、ジャグラーの閉店チェックで見るのは以下のポイントです。

最終出目

閉店チェックの基本は各台の最終出目をメモすることです。

目的は、翌日の朝に出目が変わっているかどうか、またガックンチェックをすることで設定変更の有無を知るためです。

可能ならば全台の出目をメモしますが、台数が多い場合や目立ちたくない場合は、高設定の不発っぽい台や、連日凹み続けている台など、翌日狙い目になる可能性がある台を優先的にメモすることもあります。

閉店ギリギリまで打っている人がいてやめそうにない場合は、ムリしてチェックしないようにしましょう。他の遊技客に不快に思われたり目立ってしまうと、ホール側も対策をしたりといいことはありません。

最終ゲーム数

閉店チェックをするときは、当日の最終ゲーム数もチェックします。

ご存知のようにジャグラーには天井もゾーンもありません。

最終ゲーム数が有効なのはただ一つ、100G以内のゾロ目や1G連などでボーナスが当たった場合に発生するサウンド変化で据え置きの可能性を探るためです。

たとえばですが、ある日にボーナス終了後10ゲームで閉店を迎えた台があるとしましょう。この台を翌日打って、23ゲーム目のBIGボーナスを引くと、10+23=33G、つまりゾロ目のゲームなので据え置きならばボーナスサウンドが変わります。

しかしこれは非常にか弱い根拠です。ホール側がガックン対策で全台1ゲームずつ回すと、前日の最終ゲーム数は1ゲームずれてしまいます(ジャグラーは内部的には一枚がけであっても一ゲームとしてカウントしています)。その対策中にリプレイでも揃おうものならゲーム数はさらにズレます。

なのでこれが使えるのは、前日と当日で100G以内で音楽が変わった時くらいのもので、確率にしたら1%以下の薄い現象だと思います。しかし、どうせ閉店チェックをするなら、見れるものは見ておくのがいいでしょう。

データ公開していないホールの状況

ネットが発達した今の時代においても、データを公開していないホールがあります。こういうホールはボッタ店でなければ意外とチャンスだったりします。

データをチェックするというのは、ネットでアクセスできたとしても面倒なことで、わざわざホールまで出向かないとチェックできないとなるとさらに面倒です。しかしこれが、翌日に他人と差をつける決定打となることもあります。

打ち手・ライバル

閉店ギリギリまで打っている打ち手がいたら、それがどんな人なのかチェックしておくのもいいでしょう。

通い慣れている地域だと特に新しい発見はないかもしれませんが、新しい地域で立ち回っている場合などは上手い打ち手の把握に役立ちます。

また、自分以外にも閉店チェックをしている人間がいたらチャンスです。

その人は閉店チェックに意味があると思っているということはイコール、この店は設定変更判別が利きやすいホールだと考えられるからです。

翌日の朝もその人を見かけたなら、その人がどんな台を狙っているのか、どんな風に立ち回っているのかをチェックすることで、ホール攻略のための大きなヒントを得られることがあります。

ホールの対策レベルを把握

前日の夜に閉店チェックを行ったら、翌日の朝は人よりも多くの情報を持った状態で臨めます。

ではどんな点をチェックするのかみていきましょう。

ガックン対策

次の日の朝入店したら、まず前日と出目が変わっていないかをチェックします。

実際のホールでは

  1. 全部の台の出目が変わっている
  2. 一部の台だけ出目が変わっている
  3. 出目が全然変わっていない
  4. 全台7揃いなどになっている
  5. 一部の台だけ7揃いになっている(昨今は射幸心やら規制の関係でかなり少ない)

などいくつかのパターンがあります。「1」と「4」の場合、ホール側は対策を行っているので、ガックンチェックは使えません。

こんなホールでは「ここは出目チェックが通用しないんだな」ということで、出目チェックに頼らずに立ち回れるか模索しましょう。

ガックンチェックが一番使えるのは「3」のケースです。

この場合、ガックンした=設定変更をした(可能性が高い)と推理できます。

前日高設定っぽい台の出目が変わっていなくて、しかもガックンもしなければ高設定据え置きの期待が持てます。

逆に、前日まで凹み続けていた台がガックンしたら、設定が上がった可能性もあります。

実際にはフェイクで設定をうち変えたりすることもありますが、何もヒントがないホールよりは動きやすいでしょう。

出目対策するホール

軍団や専業がよく集まるホールでは、同じ人にばかり高設定台を打たせないようにと、ホール側もさまざまな対策をしてきます。

ガックンチェックができないように、翌日の開店前に全台1ゲームずつ回して出目を変えてしまうホールもあります(僕がいくホールではこのパターンがかなり多いです)。

さらに手が込んでくると、設定変更をした後に、わざわざ実際に前日の閉店出目と同じ出目で停止させるというホールもあるそうです。リールを手で動かすとやはりガックンしてしまうため、実際に打って全く同じ出目を狙って停止させるとか・・・

店の役職者が、設定変更後に閉店出目と同じ出目を作っているなんてにわかに信じがたいですが、ある激戦区のホールでは実際にやっていたと聞いたことがあります。

設定変更のワナ

設定変更をしたといっても、設定を上げたか下げたかまではわかりません。

例えばですが、設定6の台を設定6に打ち直すことも可能です。

当日に高設定挙動の台が翌日ガックンしたら

「昨日は出てたから低設定に下がったんだろう」

と判断するのが自然ですが、ホールは打ち手の裏をかくためにあえて高設定から高設定の打ち替えをする事だって可能だという事です。

逆に、何日も低設定で凹んでいた台を低設定→低設定に打ち替える事だって可能です。この場合

「おっかしいな、今日設定が上がったはずなんだけど」

なんて言いながら低設定を粘らされることもありえます。

こんなひねくれたことをするホールがあるのかと思うかもしれませんが、打ち手のレベルが上がれば上がるほど、ホールの対策も進化します。

ホールは何を考えて営業しているのか、誰に勝たせたいと思っているのか、ホールが勝たせたい人はどういう動きをするのか、そういうことを考えると真実に一歩近づけるのかもしれません。

なんて言いつつ、僕自身もそんな難しいことはできていませんので、あれこれ考えながら試行錯誤するしかないですね。

対策しにくい出目

前日の閉店出目をわざわざ作り直すホールもある中、ジャグラーには簡単に再現できない出目があります。

それは、ボーナス中に揃うブドウとチェリーが同時に揃っている以下のような出目です。

この出目はボーナス中にしか出ないので、実際に打って同じ目を作り出すには、ボーナスを引くしかありません。

この出目は通常時には絶対止まりませんが、ボーナス中ならば変則押しをすると簡単に作れます。

もし閉店間際にREGボーナスを引いたら、最終ゲームにこの出目を仕込んでおけば、翌日何かの役に立つことがあるかもしれません。

ただし注意点がひとつあります。

それは、ボーナスはREGボーナス後でなければ意味がないということです。BIGボーナス後の1G目は普通にガックンをしてしまうので、この仕込みは意味をなしません!

  • 明日据え置きを見抜きたい台がある
  • その台で閉店間際にREGを引く
  • REGの最終ゲームで上の出目を仕込む
  • ホール側がガックン対策ゼロで台を据え置く

これだけの条件が整って初めて使える変更判別です・・・こんなウルトラCを使える機会はまずないでしょうが、僕のジャグラー人生の中で一度だけありました。

その日は僕はマイジャグ3の高設定を打っていました。

僕の隣の台が閉店間際にREGを引き、打ち手はボーナス後1Gも回さずにクレオフして終了しました。

このホールはその時期、閉店間際に高設定のありかをマイクでアナウンスすることがあり、そのアナウンスでは、僕の打っていた台とその隣のREG後0Gヤメの台が高設定だといったのです。

僕の台はしっかり回転数がついて勝った台ですが、隣の台は、立ち上がりが悪くほとんど稼働しておらず、夜に少し稼働しただけでした。

そのとき直感的に

「この隣の台は明日も据え置くだろうな」

と感じました。

翌朝、僕はホールに行けなかったので、当時連絡先を交換していた常連さんにそのことを教えてあげました。

彼は翌日朝イチからそのホールへ行き、高設定の不発台が前日の夜と全く同じ出目であることを確認しました。

さらにガックンもせず。この時点でこの台は前日高設定の据え置きであることがほぼ確定しました(店がアナウンスで嘘を言っていなければ)。彼はその台を打ち切り、高設定挙動で3000枚ゲットしたそうです。

ホールの傾向と合わせて情報を蓄積する

閉店チェックと翌朝の出目チェック・ガックンチェックを行うと、ホールの対策状況がわかり、また対策が甘いホールでは設定変更の有無まで見えてきます。これは有利に立ち回る上で非常に重要な情報となります。

ホールごとに対策も違えば考えも違うので、自分の行くホールはどんな対策をしているのか、出目チェックが有効なのか、ガックンで罠を貼りたがるのかなど、ホールの傾向を蓄積していくことが重要になります。

閉店チェックの小技

最後に、閉店チェックを効率的に行う小技を紹介しましょう。

閉店前の出目チェックは、台数が多いとかなり面倒ですし、一台一台立ち止まって出目をメモったりするとすぐに目立ってしまいます。そこで僕は、スマホのビデオ撮影機能を使っていました。

ホールによって店内撮影禁止としているところもあり、そういうホールでは注意されるかもしれないので、ホールのルールに違反しないように注意してください。

スマホを利用して出目チェックする方法

方法は簡単で、店に入る前にスマホのビデオ撮影を開始しておきます。

そしたらレンズのある方を外に向けた状態でスマホを握り込み、そのまま腕組みします。するとちょうど台の高さくらいのところにレンズが向きます。この状態でシマを一周すれば、あら不思議、出目がすべて記録されます。

あとは家に帰ってじっくりと出目をメモっておきましょう。

実はこの方法、警察もやっていました。

僕の行く地域のホールは、イベント広告規制が非常に厳しくちょっとした煽りも許されません。

ある日警察官がホールに入り、まさに上に書いたような方法で店内の様子を撮影していたのです。おそらく、店内のポスターやドル箱・椅子カバーなどの装飾物でいたずらに射幸心を煽っていないかチェックし、なにか違反があったときには動かぬ証拠としようとしたのでしょう。

僕はも同じ方法で動画撮影していたことがあるので、警察官の腕の組み方をみてすぐにわかりました(笑)

小型ビデオカメラを利用

よりプロっぽく攻めたい方は、スマホではなくてスパイカメラ的なものを使うといいかもしれません。最近はカメラも小型化、低価格化しているので、こんなものもあります。

あとは体に装着するメガネ型のカメラなどです。

メガネ型カメラの難点は、つるの部分がやたらと太いので、知っている人がみればすぐにわかってしまうことでしょうか。

僕はここまでやろうとは思いませんでしたが、グループとかで動いている場合はこうやって効率化するのもアリかもしれませんね。

まとめ

以上、ジャグラーにおける閉店チェックの目的とやり方を紹介しました。まとめると

  • 閉店チェックの目的は設定変更判別
  • 対策されているホールもある
  • 対策されているかどうかを知ることもホール攻略の一部
  • ホールがその気になれば打ち手を騙すことは可能
  • ホールの傾向と併せて情報を蓄積するための過程

本文中でも書いた通り、僕自身は閉店チェックをほとんどしていません。

理由は、僕が行くホールはほぼ全台1ゲーム回す対策をしているからです。

また、閉店ギリギリまで打った翌日に朝イチから攻めたいほどアツいホール状況もありません。もし連日高設定がゴロゴロみたいなホールがあって、時間がたくさんあったら、僕もメガネ型カメラをかけて出目チェックをしているかもしれません(笑)

また、閉店近くまで打っていると出目チェックをしている人を見かけます。

僕はそんな人がいると、その人が帰った後に一枚がけで出目を変えたりします。その人になんの恨みもなければ、自分が明日の朝打ちにくるわけでもないのですが・・・ライバルは一人でも減らしておきたいという心理が働くのでしょうか(笑)

-ジャグラー