ジャグラーを好きになると、長時間打っていることが苦痛ではなくなってきて、いつしか
朝イチから閉店までジャグラーを打ちたい・・・
という気持ちが芽生えてきます。
ジャグラーがキライな人したら

と思うかもしれませんが、ジャグラー好きな方ならこの気持ちを理解してくれることでしょう。
朝イチ確保した台が安定した挙動で出玉も右肩上がりで、終日打ち切って3000枚ゲット・・・
充実した疲労感とともに夜風に当たりつつ家路に着き、コンビニをうろうろしながらバンザイ!(なんて歌ありましたね)・・・みたいなことを夢見るわけです。
しかしそれはうまく行った場合の話です。いつもそんなに甘い話ばかりではなく、
- 朝イチの段階でどうやって狙い台を絞るのかわからない
- 予算はいくらくらいを見たらいいのか
- どのタイミングで見切ればいいのかわからない
こんな悩みをお持ちの方も多いと思います。
今回はその中の「狙い台の選び方」について考察したいと思います。
しかしこれは非常に難しいテーマでして、なぜかというとホールごとに状況や傾向が全然違うからです。
さらに、ホールのクセを発見した気になっても、それは100%信頼できるわけでもなく、状況や時間の変化とともに変わってしまいます。
なので一度見つけたらずっと使えるというテクニックではなくて、絶えずデータやホールの傾向をみながら、追尾レーダーのように軌道修正を繰り返していかないといけないのです。
しかしそれでも普遍的な考え方みたいなのはあると思うので、今回は狙い台を作る考え方のヒントみたいなものをお伝えしたいと思います。
朝イチから狙う前提条件
朝イチからジャグラーを打つとき、台選びの前に考えるべき大前提があります。それは
その日はジャグラーに高設定が入るのかどうか
です。
ここを見落としていることが意外と多いと感じていて、そういう方は
「お気に入りのマイホを一つ決めたらそのホールだけで立ち回る」
という傾向があると思っています。
設定狙いを魚釣りに例えるならば、
- 天気予報を元に釣りに適した日を選ぶ
- 季節や狙っている魚に応じて、釣りに適した場所を選ぶ
という事前の調査は必ず行うでしょう。(すいません、釣りはど素人なので勝手な想像です)
現場ではどのあたりに陣取ったらいいのか、どんな釣り具とどんなエサを使うのかはその後から考えることです。
スロットにおいても同じです。
いつものマイホに行ってから勝てそうな台を探すのではなく、
取材イベント日や特定日など、設定を使いそうなホールを予想し、選んで攻めるのが重要です。
どの機種、台に設定が入りそうなのかは後から考えるという順番です。
なので今一度
「明日行こうとしているホールに設定が入る理由はあるのか?」
を考えてみてください。
ここで、僕が実際にホール選びをするときに考えていた「ホール選びの根拠」を挙げてみます。
これら全部を完璧に把握するのは難しいですし、こんなホールはそう簡単には見つからないかもしれません。しかし根拠は一つでも多いに越したことはありません。
自分で聞いても人に話しても説得力がある客観的な根拠が多く持てるのが理想です。
- このホールは5のつく日にジャグラーが強い傾向がある
- 過去3ヶ月間の傾向から、5のつく日は各機種に高設定が1台はある
- ジャグラーを打つライターの来店を被せてきた場合、全台高設定機種も用意される
- 台数が多い機種の場合は、シマ単位とかに分割して全台高設定になることもある
- 過去3か月の5のつく日のデータを集計したら、ジャグラー全体で見ても機械割102%とかなり強い
- 強そうな機種やシマだけを集計すると機械割が105%を超えていることが多い
- ホールと無関係を装っている動画で全台系を裏付ける示唆をしているので、全台高設定シマを用意していることはほぼ確実
- 5のつく日だけ引き子・打ち子を引き連れて来るプロがいることからも、かなり勝ちやすい状況であることは確実
逆にこうした根拠を作れないときは、朝イチからはジャグラーを打つのはハイリスクかもしれません。
朝イチの狙い台の選び方
ホールが設定を使ってくると予想ができたら、次は狙い台を絞っていきます。
狙い台の選び方は、ホールの特徴によって全然違います。しかしここでは、いくつか代表的な傾向や特徴をお伝えしようと思います。
凹み台の上げ狙い
設定狙いにおいて一番オーソドックスなのが
数日間凹んでいた台を高設定に上げる
というもので「上げ狙い」といわれます。
上げ狙いは
この台はずっとマイナスだったから、そろそろ高設定にしてあげよう
とホールが考えてくれることを前提にした根拠です。
打ち手の心情的にもそうあってほしいと願いたいところですが、いいことばかりではありません。
上げ狙いのデメリットは
- 凹んだら出すというのは単純な性善説。ホールは利益を上げるのが至上命題なので、凹んだ分出していたら商売にならない
- 何日間凹んだら上げるのか分からない。3日凹んだ台が4日目も凹んだとき、「じゃあ明日か」「さすがにそろそろ」みたいなチキンランに発展しがち
- 他の打ち手も同じことを考えているので、競争率が高い。店もその狙いをあえてズラしにくることも多い
といったところでしょうか。
結局はホール次第なのですが、僕の地域は打ち手のレベルも高めな都市部のためか、単純な凹み台の上げ狙いが通用するホールの方が少ないと感じています。
高設定の据え置き
高設定の台を何日か据え置くホールもあります。
据え置き狙いのメリットは、すでに高設定挙動をした実績のある台を翌日も打つので狙いが絞りやすい点にあります。
しかし据え置き狙いにもデメリットがあります。
- 狙いがわかりやすいため、ホールもプロに食われるのを警戒して据え置かない
- 「今日も高設定」という前提で打つため、見切りが遅くなりやすい
- 設定5→設定1みたいなわかりやすい下げならばまだしも、設定5→設定3みたいに下げられると判断ができない
これに関しても通用するホールとしないホールに分かれますが、最近は据え置き狙いができるホールが増えたように感じます。
「漢気上げ」
低設定だったのに高設定挙動をした台を、翌日あえて高設定にするというトリッキーな入れ方もするホールもあります。
実際には
低設定 → 高設定
という流れなのですが、客の目からは
高設定→高設定 = このホールすげえ!太っ腹!
と見えることを期待するわけです。
僕はこれを「漢気上げ」と呼んでいます。僕の勝手なネーミングなので、漢気上げといっても通用する可能性は0%なので悪しからず・・・
何らかのワースト台
データをいろんな角度からみると、いろいろとヒントになりそうなものがあります。
例えば、
- 前日ボーナスが一番少ない台
- 前日総ゲーム数が一番少ない台
- 前日差枚数が一番マイナスだった台
- 前日合算確率が一番悪かった台
こういった何らかのワースト記録を持った台に設定を使うというホールも存在します。
あえて特徴のない台に設定を入れる
上げ狙い、据え置き狙い、何らかのワースト記録台と紹介しましたが、オーソドックスなパターンほどホール側も対策をしやすいというデメリットがあります。
次に紹介するのは、僕があるホールで実際に経験したパターンで、わざとオーソドックスな狙い目の逆を行くというパターンでした。
事の発端は、かなり設定を使っているのに、どうしても朝からツモれないというホールで打っていたときのことです。
ある日、なんとか後ヅモに成功した時に「なんでこの台なんだ???」と考え続けたらヒントがみえてきました。

とふと思い、実際に検証してみたらその通りだったのです。
次のジャグラーが強い日に、
凹み台、前日ワースト差枚の台、前日回転数が少なかった台、前日ボーナスが一番少なかった台、前日高設定だった台など、
オーソドックスな狙い台をピックアップしてから、それで出てきた台をすべて無視して、条件に一切合致しなかった、特徴のない台を狙う、
ということをあえて行ってみました。
すると驚いたことに、一発目からドンピシャで高設定に座れ、さらにその後の4回の稼働で3回も朝イチから高設定に座れたということがありました。
しばらくしてこの傾向も変えられてしまったのですが、この経験によって
「このホールはあえてひねくれた入れ方をする」
ということがわかり、立ち回りの上ではかなり優位に立てるようになりました。
状況は常に変化する
以上、いくつかの台選びのパターンみたいなものを紹介しましたが、どうしても
「こうやったら大丈夫です」
という正解がありません。
ホールによって状況も客層も違い、それに合わせてホールの考え方も変わってきます。
ホールごとの傾向を収集して、それを自分の中に蓄積して、じっくりと煮込み、最終的に甘い汁を吸うことができるという点で、非常にわかりづらいプロセスとなっています。
設定狙いというものは、立ち回りよりもこういうホールの情報がものをいうので、ホール情報を蓄積することに集中していれば、いつしか結果がついてくると思います。
いいホールさえ選べるようになれば、狙い台の精度が多少怪しくてもツモれたり、朝イチはツモれなくても後ヅモをできたりしやすいものです。
朝イチにピンポイントで狙い台を的中させるよりは、こういうホールを探す事の方がよほど重要なのかなといつも思っているので、今まで以上にホール選びに力をいれてみてはいかがでしょうか。