ジャグラー

「人生最強の台パンをした日」

先日、某ホールでジャグラーを打っていた時、シマの人がビックリして振り返るほどの台パンをしてしまいました、しかも他人の打っていた台を・・・

根本の原因は、僕が要らぬ親切心、というかチンケな偽善でで他の人のボーナス目押しをしたことにあったのですが、この事件の後はそのお店のジャグラーシマに入りづらくなってしまったので、今回は反省を込めて振り返ってみたいと思います。

人助けは勝ちプレーヤーの責務?

ジャグラーのシマには目押しが得意でない人が比較的いますが(自分もヘタクソです)、ボーナス当選時に数ゲームもあれば揃えられる人もいれば、中リールだけ見づらいけどあとは問題ナシという人もいます。中には、自分で図柄を狙う努力すらせずにすぐに呼出ボタンで店員さんを呼び出す人もいます。

パチンコスロットは技を用いた「遊技」であるが故に賭博ではないという建前があるため、店員さんが直接お客さんのボーナス図柄を目押しするのは禁止されています。その代わりに、ボーナス図柄が通り過ぎるタイミングで盤面を叩いて合図してあげる光景を見かけますよね。

ディスクアップやアクロスの技術介入の目押しをサポートするのは無理でも、ジャグラーやハナハナの目押しをサポートするのは当然のことだと自分以外の多くの打ち手もホール側も思っているでしょう。

中世ヨーロッパには、貴族階級が果たすべきノーブレスオブリジュ(高貴なる者の義務)という言葉がありますが、ワタクシもこう見えてジャグ騎士の称号の持つ身。ジャーグレスオブリジュ(ジャグラー打ちの義務)を果たさんと、困っている人の役に立とうと日々研鑽に勤しんでいるわけであります。

オレは貴族だ!

そんな中、おあつらえ向きのターゲットが隣に着席しました。

ターゲットは年配女性客。お婆ちゃんというには少し早いものの、おネエさんというには少し歳をお召しの模様。後に「KSBBA」という最高位の栄誉称号を付与されるこの女性ですが、今の段階ではまだ「愛すべきジャグ好きの隣人」であります。

この方、GOGOランプがペカると即店員を呼び出します。その度に呼び出されるスタッフの負荷を考え、ジャグ騎士たる私が申し出てボーナスを揃えて差し上げます。

すると、普段人から親切にされることのない幸薄系女子なのか、ひどく感激されました。さらに揃ったのがREGではなくBIGだったためか手を叩いて歓喜までされ、お礼にジュースを買ってあげたいといわれました。

僕はお礼なんか要らないのですが

サイッチー
隣に座っている以上、これからも光るたびに頼まれるだろうし、ジュースというお礼をしたことで向こうも遠慮せずに頼みやすくなるのなら・・・ここは礼を受けておくのが大人の対応か

と思い、

サイッチー
じゃあコーヒーをお願いします

といいました。

すると、

「お兄ちゃんが好きなの選んで」

といい、自販機まで一緒に行くように促します。

こういう時、コーヒーとお茶とか、ブラックと微糖みたいな感じでちょっとタイプが違うものを2本くらい買ってきて相手に選ばせるパターンが多いので、

サイッチー
わざわざ自販機までいくのか、ちと面倒だな

と思いつつも席を立ちます、、するとこのバ、いやBB、いや女性、僕の腕を組んできて

「今日は一緒にいっぱい出そうね」

などと抜かすではありませんか。

このときゾゾゾっと薄ら寒いものを感じると同時に、ふと昔のことを思い出しました。僕はリーマンスロッターというキャラ設定の関係上こういうアイコンですが、

もちろん実際の見た目はこれとは違い、実は若い頃は自分でいうのもアレですがちょっとした年上キラーで、なぜかババ、いや年増、いや年上系女子にチヤホヤされることが多かったんですよね。

そして自販機の前で広げた財布の中にギッシリとお札が入っていたのですが、お札の束ね方を見て、このBBAはスナックのママかなにかだと思いました。不謹慎ですが、従業員をさっさと解雇してコロナの休業協力金で掴んだ小銭かもしれないなとも思いました。まあここはジャグ中毒者がGOGOランプのフラッシュバックを収めるための施設なので、別に相手の素性などどうでもいいのですが。

サイッチー
目押しをしてやったくらいで何を勘違いしとんねんこのクソBBAが!

と心の中で怒声を浴びせかけましたが、外向きは心を落として自分の台に戻り続行しました。

「さっさとハマって消えてくれ」と思ったのですが、このBBA、ハマろうが何しようが移動しません。

なんていっているうちに自分の台がハマって数値も悪くなったので撤収しました😭

ついに怒りが爆発

そして翌週の週末、事件が起こります。前回の不快な出来事などすでに忘れ、レバオンの0.001秒後に鋭く先光りするマイジャグのレバオンペカでジャグラー中毒の禁断症状を収めようとホールへ行ったのですが、打ち始めてしばらくすると例のBBAが来たではありませんか。

サイッチー
まあ下を向いて打っていれば大丈夫だろう。今は禁断症状を収めるのが先決・・・

と気にせず続行したのですが、僕の存在には気づいていたらしく、ボーナス当選したらすぐに呼ばれました。揃えるときに

「何か飲む?」

と聞かれましたが、僕は相手の顔も見ず要らないと伝えました。

何度目かのボーナスを揃えた時、

「ほんとにいいの?じゃあこれ飲む?」

といってなぜがカバンの中からタフマンが出てきます。

サイッチー
常温のタフマン、だと!?

嫌悪感を感じているBBAのカバンから出てくるブツなど口にできるはずもありません。

サイッチー
いや要らないから😡

と声を荒げて断ったのですが、その後もボーナス当選のたびに離れたところから呼び出されます。

自分は、「空気を読め」みたいな言葉が嫌いで、人間なんてみんな生まれては消えゆく儚いものだから、生きてる間くらいは自分の好きなようにするべきと思っていますが、それは他人に迷惑をかけないという大前提の上の話なんですよね。自分は、自分が周囲の人間とは合わないし、周囲に合わせる努力もしたくないと知ったからこそ孤立を選択してきたわけなんですから。だからホールで鉢合わせただけの赤の他人と距離を詰めるという神経が理解できません。

しかしこういうBBAにそんな綺麗事や常識は通用しませんし、なんなら確信犯の可能性まであります。僕が怒ったことで逆にウザさがエスカレートして、しまいには僕の肩に両手を置いて、「また当たっちゃった☆」と抜かすのです。

マンガの世界ならばここで裏拳を入れているところなのですが、平和主義者のワタシにそんなことはできません。しかも自分の台はまだ合算1/100とかなんです 😭

サイッチー
耐えろ!耐えるんだサイッチー!

おぞましさに耐え、なんとか自分を抑制します。

このボーナスを揃える前、

「ほんとに飲み物いらないの?」

と改めて聞いてきます。目も合わせずに

サイッチー
い、ら、な、い 😡😡😡

と大きな声でというと、

「そっかぁ、じゃあ私のお●ぱい飲む?」

と抜かしてきたので、そこで怒りが爆発しました。

とはいえBBAの顔を殴打するわけにもいかず、その怒りは台に向かいました。MAXベットボタンをバチンっ!と強打し、レバーがもぎ取れんばかりに叩き、さらに隣の台まで揺れるほどのボタン強打でボーナス図柄を揃えて、そのあと仕上げにリール部分に台パンを決めました。

周囲の人もビックリしてこちらをみましたが、僕は自分の台に戻りそのままメダルを流して退店しました。殴ってしまった台には申し訳ないと思いますが、もう撤去目前でリールもガタガタで黒ずんだ満身創痍の台だったので許してください😭😭

唯一の救いは、自分が捨てた台は夜にはゴミ台っぽい数値になっていたことですね。あれが高設定の数値で終わっていたら後日僕がハンマーオジサンになっていたかもしれませんから。

立場が逆なら警察沙汰

以上がことの顛末なのですが、もし男女の立場が逆だったら完全にヤバいですよね。

想像してみてください。

GOGOランプが光っているのに揃えらないオッサンとそれを見かねて目押しをしてくれる若い女性を。

目押しをしてもらって「この子オレのこと好きなのか?」と勝手に勘違いする痛いオッサンが勝手にお友達気分で女性に馴れ馴れしく絡むという構図です。

お礼をしたいと相手と一緒に自販機まで向かう途中、「今日は一緒にいっぱい出そうね❤️」と勝手に女性の腕を組んだり、別の台で打っている若い女性の肩に後ろから両手を乗せ、うなじから耳に息を吹きかけながら「オジサンまた入っちゃった☆ ねえ、いつもみたいにしてくれる?」なんてやるんですよ。

そして挙句の果てには「のど乾いてないの?じゃあオジサンの白いミ●ク(別称:命の精)飲む?」と・・・

こんなのただの犯罪行為じゃないですか?女性が怒ってお店に訴え出たら僕の出禁は確定だし、警察に通報されたら交番連行率もGOGOランプが光った時のボーナス期待度くらいはあるでしょう。

ただ現実には、僕が今回の件をホールや警察に訴え出たところで誰も相手にしてくれないでしょう。最悪の場合、ホールマネージャは「なんなんだこのジジイは面倒起こしやがって」と逆に僕に対して怒り、僕の会員カードの履歴を追跡したり、ホールスタッフに僕のことを聞き込むかもしれません。そうすれば自分はホールからすればただのコジキだということがすぐにわかり、僕の方が出禁になるかもしれません。

ジャグ騎士の適用基準を変更

今回の件で

「ペカってすぐに呼出ボタンを押す人間とは関わってはいけない」

と学んだわけですが、過去に見かけた「ペカ即呼び出し」をする人を思い出してみても、これは間違いないと思います。

そういう人は普段から店員に横柄な態度を取ったり、隣に人がくるとジャマだからと隣の椅子に自分の荷物や足を乗せて両サイドをブロックしたり、実は息子がパチプロでその打ち子(息子からブドウカウントとペカ即呼び出しだけ指示されていた)だったりと、ロクなもんじゃありませんでした。

一度だけ笑ってしまったのは、若くてイケメンの店員が来ると目押しの合図をしてもらっても10Gくらいミスるのに、年配の店員が来ると一発で揃えるお婆さんでした。コイツはやるなと思いました。

ただこういう人の特徴は

  • 自分は一枚たりとも損をしたくない
  • 他人は自分を助けるために存在する
  • 自分は客なんだから店員は自分に奉仕して当然

と考える利己的なタイプの人間なのでしょう。こういう地雷が近くにいた場合、「ジャグ騎士参上!」などと正義感の無駄遣いをしてはいけません。毎回呼び出されるスタッフが可哀想だと思っても心を鬼にして無視するべきです、こういう打ち手はそのうち消えますから(また別のが出てくるんですけどね)。

「ジャーグレスオブリジュ」とか「ジャグ打ちは皆兄弟」なんて世迷言は同じ価値観を共有する者同士でしか成立しないのです。エラそうに聞こえるかもしれませんが、相手が爬虫類やケモノなら、そのように扱うしかないのです。自分だって不得手な分野で謙虚さを持てなければ、その道の人に冷たい扱いを受けるのは当然だから、これは別に一方的な話ではないですしね。

もしペカって即呼び出しをする方がここまで読んでいてくださったなら、せっかく遊びでスロットをやるのだから図柄を揃える練習をしてみましょう。パチスロの本来の面白さは自分でボタンを押して図柄を狙うところにありますからね。ペカってるのに全然揃えられなくて、残りコインがわずかでもうお金がないとか、そういうギリギリの時だけ店員さんを呼んでみてはいかがでしょう?

そんな状況になったら周りの人も助けてくれますしね。自分はぺカっても揃えられない人を見ると、まず残りコインを見ますね。あまりにもギリギリだったら「押しましょうか」と聞きますが、クレジットに余裕があって自分で揃えようと努力している様子なら静かにしています。

皆さまも、良かれと思った親切心から不快な思いや自分が遊びづらい気持ちにならないようご注意ください。

-ジャグラー