データ分析・攻略

「打たなければ負けない」スロットとの付き合い方

今回は、パチスロとの付き合い方について少し考えてみたいと思います。

僕は学生時代、パチスロで負けまくり、使ってはいけないお金にも何度も手をつけた人間です。

完全にギャンブル依存症の状態で、多額の借金を背負いこみ青春時代も棒に振りました。

不幸中の幸いだったのは、学生の僕には社会的な信用がなかったので、人生を棒に振るような大きな借金ができなかったことです(とはいえ200万円くらいはありましたが)。

何とか学校を卒業できて、いま何とか仕事を持っていられるのはパチスロとの付き合い方を改善することができるようになったからでした。

やる気はリスク

パチスロって、やる気と冷静さのバランスが難しいと思います。

「打ちたい!」「勝つぞ!」っていう気持ちの時って、あまりいい結果が出ません。

「勝つぞ!」という気持ちで結果を出せるのは、スロットの勝ち方を知っていて、実際に継続的に勝った経験がある人くらいのものです。

僕を含め、大多数の人にとっては、そういう気持ちがむしろ収支の足を引っ張ることがあります。

スキーの基本も知らないのに、「モーグルみたいにキメるぞ!」と気張るようなものです。すぐに転んでおしまいです。

「打ちたい」気持ちが強いときって、設定の悪い台でも周りが見えなくなり、前のめりで打ってしまうからだと思います。

あとは、悔しいとか、むかつくとか、そういう感情に支配されているときもいい結果は出ないと思います。

 

「今日こそ万枚出したい!」

「脳汁を出したい!」

「ヒマだしまだ帰りたくない!」

「負けを取り返すまで帰れない!」

こういう気持ちの時は、冷静な判断ができません。

 

お店も商売なので、のめり込むお客さんを止めることはありません。

前のめりになってしまうと、低設定台を打つというリスクを背負いこみます。

どんなに運の強い人でも、伝説のスロプロでも、低設定台を打ち続けたら必ず負けます。

短期的にはツキといった要素もありますが、長期的な運は万人に平等です。

勝てている人は低設定をできる限り避けています。

長期的に負けているのは、単純に低設定台を打っている時間が長いからなのです。

打たなければ負けない

パチスロで負けないようになるには「高設定に期待できる台や期待値のある台があれば打つが、なければ打たない」という冷静さを徹底する必要があります。

勝っている人の話を聞くと、

「自分の台が高設定ではないと判断したのでヤメた」

「電車に乗って遠くのホールに朝イチから並んだのに、狙い台に座れなかったので即撤退した」

「会社帰りにホールを覗いたが打てそうな台がないので帰った」

「ホールをいくつ覗いても打てそうな台がないので撤退した」

こんな感じで、決して感情的にならず、勝つことを最優先にした立ち回りをしています。。

「打たなければ負けない」を徹底しているのです。

 

実際のところ、打たなければ負けることはありません。

ホールに入ったからって、必ずお金を使わないといけない決まりもありません。

 

ですが普通は、せっかくホールに来たんだから、なんか打ちたいですよね。

打ちたくてウズウズなってしまった場合はどうするか。

はやる気持ちで打ち始める前に、2時間後にどうなっているかを想像してみてください。

いいイメージを描けなけば、打つのは我慢しましょう。

そして、すぐにそのホールを出て、もっといろんなお店を探してください。

そして、出玉状況のいいホールを見つけましょう。

 

どのくらいの出玉状況ならばいいのかがピンとこない方は、雑誌とかネットでイベント情報を探し、イベントなどをやっているホールを調べ、そういうホールに夕方過ぎに見に行くといいと思います。ガセも多いですが、本物の強いイベントに出会えば、全台高設定のシマがあるとどういう出玉感になるのか、平均設定が高いとどういう雰囲気になるのか、そういうホールに来る客層はどんな感じなのか、肌で感じることができると思います。

僕は以前、かなり離れた地域まで行き、そこで優良店といわれるホールの状況を見てきました。

そしたら、なぜ自分がいつも行くホールでは勝てないのか分かりました。百聞は一見に如かずと言いますが、まさにその通りでした。

客つきとかボーナスの回数とか出玉感とか、全てが別次元だったのです。

「ここなら、自分でもやれそう!」そう思うことができるホールでした。

どんな優良店でも常に最高の状況とはいえませんが、かなり強いホールの状況を知るのは重要だと思います。

それを自分の中の基準にして、自分が普段行っている近場のホールとどう違うのかを判断することができます。

 

できれば、この基準に照らし合わせて「この台を打たない理由が見つからない」というくらいのいい台に出会うまで探し続けてください。

スロットが上手い人は、打ち方とか知識ではなくて、いい台にたどり着くのが上手い人だと思います。

 

どうしても探しても打てる台がなかったら諦めましょう。

低設定っぽい台をあえて打つ必要はありません。自分で打たなくても、誰かが打ってくれます。今はネットで出玉情報を見れるホールも多いので、そういったホールならば、ネットを活用して結果を見ればいいのです。

 

どうしても気が晴れなければ、ゲーセンでも行ってみてはどうでしょうか?

低設定濃厚な台を自分のお金で打つくらいなら、ゲーセンで高設定確定台を打ち時間だけ潰している方がはるかにマシです。そして、少なくとも今日は負けなかったと自分を褒めてあげてください。

ゲーセンの勝ち負けのないパチンコ・パチスロ台は意外にオススメです。

設定6を打つとどうなるのかや、ホールに置いてある台の挙動とどう違うのかが体験できますし、パチンコ・パチスロはお金がかかってこそはじめてアツくなるということを教えてくれます。

 

一度、打ちたい気持ちを抑えられるようなると、今度は他の場所でも変な妥協をしたくなくなり、いいスパイラルに入れます。

パチスロは実は超退屈なゲーム

僕はジャグラーを打つ時、「またピエロか・・・」と思いながら打ちます。

ゲーム性だけで考えれば、ジャグラーなど最も退屈な部類に入ります・・・夢のある上乗せ特化ゾーンもなければ、フリーズもない、美しいリーチ目やドキッとするリール制御もなくただ光るか光らないかしかないですからね。

僕のとってスロットとは、データを取り分析をした上で高設定台を推理して自分の推理が当たっているかを確かめるゲームになっています。どちらかというとデータを眺めている方が楽しいので、この台が楽しいとかはあまり考えません。

僕は、最初は負けていたのですが、状況の良いホールを探すようになってからはトータルで負けることがなくなりました。

多少勝てていますが正直なところ微々たるものです。

日々の収支は勝ったり負けたりの繰り返しです。

ただ「勝ったり負けたり」ってのがポイントだと思います。

勝つ楽しさも負ける悔しさも何度も味わい、結果を均してみたらトントンとかショボ勝ちでしたなんてことをやっていると、時間だけを失った感がハンパじゃないのです。

最初のうちは「タダで遊べているんだし、まあいっか」なんて思ってたのですが、だんだんとこの時間を失っている感が強くなってきます。

僕の場合、先ほども書いたように、スロットは、データ収集・分析・推理の過程を楽しむゲームになってしまっているので、あまり気にしていません。世の中に数ある遊びや趣味の中から、たまたまこのおバカなゲームにはまってしまった、それだけのことだと思っています。

 

一番大事だと思うのは「自分の大事なお金を減らしていない」ことです。

すぐには勝てなくても、負けを最大限減らすことでこのような気持ちを実感できるようになると思います。

負けまくっていた頃はこんな風に考える余裕もありませんでした。

なんとか負けを取り戻したい気持ちとさらに負けるのが怖いという気持ちが葛藤し、冷静さを保つことがなかったのだと思います。

僕は、大昔の学生時代にかなり稼げていた時期もありました。その当時は、大量リーチ目+技術介入の台が多かったのですが、個々の台が面白いとかつまらないとかあまり考えていなかったです。一番楽しかったのは、稼働中ではなく、収支を書きなぐったメモ用紙を眺めている時でした。

負けない → 付き合い方を変えられる

過去の経験を踏まえた個人的な意見で、暴論に聞こえるかもしれないのですが、パチスロは、ムリに辞めようとするのではなく、まずは「負けない」ことを目指すのがいいのではないかと思っています。

パチンコやパチスロで負けて、借金でもすると、周囲の人は「すぐにやめなさい!」となりますよね。

僕も学生時代そうでした。「やめなさい」「次やったらもう知らないよ」「軽蔑する」などなど、色々と言われたものです。

しかし悲しいことに、何を言われてもやめられませんでした。

でも実際にやる気が下がってきたのは、勝つための立ち回りを身に付けて、実際に勝ち、「なるほどこうやって勝つんだ」というのを体感した後からだったんです。(当時は目押しができれば勝てる時代だったので、立ち回りは今よりははるかに簡単でした)

もちろんバイトとは違いガミガミ言われることもなく稼げるようになったので、しばらくの間は打ち続けていました。

しかし、パチスロに対する意気込みはは前よりも下がり、内心では「もう許してやるわ」っていう気分でした。

そして、会社で働くようになり色々と仕事が忙しくなった時には、スッパリとやめることができていました。

余談ですが、僕がお金持ちになれない理由は、勝ちに執着できなかったことだと思っています。

勝ち方がわかったならば、本来は限界まで抜きにかかるべきなのですが、僕はなんとなくゲーム感覚だったのです。

「このゲームはもうクリアしちゃった」感に包まれ、上を目指そうとは思いませんでした・・・

ドラクエのラスボスを倒したら満足して、小さなメダルを全部集めてやろうとかは思わなかったのです。

 

僕が勝っていた学生時代は「めちゃくちゃ勝ちやすい時代」だといわれています。

今はそこまで甘くないので、勝ちを目指すのは簡単ではないかもしれませんが、まずは「負けない」ということを徹底すればいいと思います。

今の時代のスロットは、負けないだけでも大したものだと僕は思います。それくらい勝ちづらくなったと思います。

負けない立ち回りの最大のメリットは「お金が減らない」ということですが、同時に、冷静にパチスロと向き合うことができるようになると思います。

パチスロって、お金を賭けているから見えづらくなりますが、娯楽性、という観点でみれば、かなり退屈なゲームな部類だと思います。

液晶の演出とかだって、どの台でも似たり寄ったりでありきたりで安っぽくて、やっていることは単調な作業の繰り返しですし。

このようにして、パチスロの本質が見えてみたらしめたものです。この調子で負けない立ち回りを徹底していけば、パチンコ・パチスロとの新しい付き合い方が見えてくると思います。

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