ジャグラー 稼働記事

中間稼働録サイッチー【11】カチカチ使いがヤメた台

どうも!

ジャグラーの世界には「カチカチ使いがヤメた台には座るな」という格言があります。そのココロは

  • 小役カウントしている打ち手が見切った台は小役確率が悪い可能性が高い
  • 小役確率が悪い台は設定が低い可能性が高い
  • よって打つべきではない

というわけですが、僕はかなり懐疑的です。

設定差のある小役をカウントするのは設定を推測する上で必須ですし、その努力を惜しまない打ち手が有利なのはいうまでもありません。ただブドウ確率の設定差は微小なので、数百ゲームや千ゲームくらいではなかなか設定通りの数値には落ち着かないことも多いし、僕がよく打つマイジャグラーにおいては、設定6のみブドウ確率が抜きん出ていますが、現実のホールにおいては設定2〜5がほとんどだと考えると、ブドウ確率は1/6.29〜1/6.18という感じなので、そう簡単に判断はつかないと思います。

1/7.0で推移していたとかであればヤメたくなる理由にもなりますが、1/6.29が1/7.0に下ブレる確率も、1/6.18が1/7.0に下ブレる確率もそう大きくは変わらないとさえ思います

それに打ち手はロボットではなく人間なので、感情もあれば疲れもありますし、懐具合が気になることもありますし、機械的に低設定と判断して見切るというだけでなく、「イヤな予感がした」といった曖昧な理由や、「かったりい」といったこともあれば、「もっといい台が空いた」といったケースもあります。

なので、小役カウントをしていたかどうかに加えて、打ち手のタイプやヤメた時の状況、さらにはホール状況を見ることが重要だと思っています。

捨てる神

先日、僕がジャグ神と崇める打ち手が夕方に捨てたマイジャグに座りました。この台を高設定寄りの数値のまま閉店まで打ち切れて2800枚出すことができました。

この日はジャグラーの設定配分が高いと予想される日で、この台はマイジャグ4で5500Gほど回ってB19(1/289)、R22(1/250)の合算1/134という数値でした。この日はマイジャグ3の配分がよさげで、差枚8500枚という凄まじい台もありました。

マイ4に関してはあまり強くなかったのが不安材料ではありますが、列に一台は当たりがありそうな感じで、この列には他に飛び抜けて強い台が見えないことも考えれば「まだ可能性はある」状態でした。

僕はこの日、彼がその台をヤメる少し前にホールに到着してホール内を見て回っていたのですが、ちょうど同じタイミングで彼もジャグラーのシマ全体をチェックしていたのです。

サイッチー
トイレにも立たない彼がホールを見て回るなんて珍しいな

と思い後ろから彼を尾行すると、彼は自分の台に戻るなり、「ウ・ウ・ウ・ウ・ウ・ウ・ウ・ウ」(クレオフの音ですw)と鳴らしながらガシャーっといい音をさせて下皿のコインを全部箱に移し席を立ちました。

台を見切る時の雰囲気が、汚らわしいモノから一刻も早く遠ざかりたいという感じで、近くで打っていた人たちもその台のデータカウンターをチラ見してはいるものの、秒速で飛びつく人はいません。その一瞬のスキを見て僕がカサカサと着席しました。

ジャグ神はもちろん小役カウントしているので、冒頭の格言に従うならば

「ジャグ神と崇めるほどの上手い人が捨てたから打たないべき」

となるわけですが、僕は迷わず座りました。

「今日はジャグラーが強い日だしまだわからない」というホール状況に加え、僕は彼の性格というか傾向みたいなものをある程度知っていたというのもあります。僕は彼と話したことはないですが、ホールでは何度も顔を合わせていて、彼と同じ空間で過ごした時間はおそらく、成人以降に兄弟と過ごした時間よりもはるかに長いと思われます。

彼はジャグ専で一年のうちの364日くらいは朝からジャグラーを打っていると思われ、ツモったと確信したら一度も席を立たずにブン回します。

いつも狂気のブン回しをしているかといえばそうでもなく、彼は中間設定っぽいと思ったらスパッと捨てたり、高設定っぽい台でも21時過ぎにグダつくと打ち切らずにヤメていくこともあります。

僕は普段は夕方以降しか打てないので、高設定っぽい台に座れたら、そんな台を用意してくれたお店への感謝と、「次はいついい台に座れるかわからない」という気持ちから最後の1秒まで打ちますが、彼にしてみれば明日も明後日もその次の日も朝からジャグラーを打つわけなので、適度に早上がりもして体を休めたりしないと体がもたないでしょう。閉店まで打ち切ってしまうと飲食店などの選択肢も限られてきますしね。

そのせいか、夕方くらいまで打って持ち玉ができないと、よほどの手応えがないとヤメてしまうと思っています。おそらく「こんな時間帯まで出玉がつかない時点でどうせ中間だろう」といった経験則や、「●ゲーム以降に合算が○○を下回ったらヤメる」とか「●時以降は追加投資しない」みたいなポリシーがあるのかもしれません。

いやひょっとすると、中間っぽいと思った台は一般客に打たせてやることで「後ヅモできるホール」だと思わせ、ひいては今後も自分が食える環境を維持するという悪魔的発想なのかもしれません。

このように打ち手ごとのスタイルや都合あるので、一概に「上手い人が捨てた=低設定」とは考えません。逆にどんな数値でもじっくり粘ってくる打ち手の場合、そんな打ち手が捨てた台はもう触らない方がいいかもしれませんしね。

気になるヤメどき

それよりも僕が不安に思うのは、2000G、2500G、3000Gとかのキリのいい数字ピッタリでやめられているような台です。

これは設定を意識していた打ち手が「いい要素もないけど、根拠があって座ったわけだし●ゲームまでは打とう」と決めて打っていたけど、やっぱりいい要素が出てこないから、席を立った可能性が高いと推測できるので、合算がよくても不安感が募ります。

例えばマイジャグで、ボーナスはそこそこ引けているけど、ブドウが1/7.0で推移していて気が狂いそうになる。REGは引けているけどチェリー重複をたまたま多めに引いただけで、単独REGが全然引けていないといったように、何らかのマイナス要素を抱えたまま打っていたけど、もう不安しかなくて、自分で「ここまで」と決めたゲーム数まで我慢して打ってけど数値が上がってこないから捨てたのかなと推測します。

あと、そういうキリのいい数字でスパッとやめるのって、自分なりのルールを持ってしっかりと立ち回る打ち手だと思われるので、単に小役をカウントしていた人がヤメた台以上にイヤなオーラを感じますね。

マイジャグで気になるゲーム数

あとこれはマイジャグ限定の話ですが、僕が思わず敏感に反応してしまうゲーム数がいくつか存在します。

それは

  • 168G
  • 278G
  • 336G

です。

これらは別に魔法の数字でも当たりやすいゾーンでもなんでもなく、

  • 168Gは、マイジャグの設定6ならば75%の確率でボーナスが当たっているゲーム数
  • 278Gは、マイジャグの設定4の合算確率分母の二倍で、設定4でも87%でボーナスが当たるゲーム数
  • 336Gは最初の168Gの二倍で、マイジャグの設定6なら94%でボーナスが当たっているゲーム数

なのです。

僕は、ヤメか続行か迷った時はこういう数値を使うことが多いのですが、ホールで見ていると意外にもこの数値でヤメられている台を多く見るのです。マイジャグを打ち込んだ打ち手なら「●Gハマる確率」みたいなのをいろいろと計算したこともあると思われ、そういう打ち手が打っていたんだろうなと思いを馳せたりします。

例えばですが、朝イチからストレートで336Gハマると、「設定6なら6%でしか起こらない事象が朝イチの一発目から起こりますか」と考えます。まあ、設定1でも14%でしか起こらない事象なんですが、やはり萎えますよね。

ちなみにですが、ジャグ神が捨てた台も200G以上のハマリ(?)が三回連続した277Gでヤメられていたので、

サイッチー
そうかそうか、朝から打ってきたのに夕方になっても出玉もわずかで、しかもここに来て200Gオーバーが続くカッタルイ展開の三回目に設定4ですら87%通る抽選をスカしてやる気を失ったんだな。あんさんは明日の朝また来れるから無理する必要もないよな。じゃあこの台はオジサンが引き継ごう。勝っても負けてもお互い恨みっこなしでな

と、実際には一度も言葉を交わしたことはないジャグ神と心の中で会話した気になっていました?

確率というのは面白いもので、確率がゼロではない以上、「そんなことあるか?」と思えることが普通に起こっています。そうでないと1G連とか1000ハマリなんて起こるはずがないわけですからね。なので87%だろうが94%だろうがハズす時はいくらでもあるんですけど、困ったときにこういう数値でキリを付けることは割とあります。

結局はホール状況、シマ状況

あれこれ書いてきましたが、僕は前任者がカチカチ使いかどうかはほとんど気にしませんというお話でした?

軍団で、他の確定が出ている台を確保できたからジャグラーはもう要らなくなったとかは普通にあるし、専業でも明らかにジャグラー嫌いな人はいて、全く座らない人もいれば、座りはするけど打ち出すと嫌気が差すのか、常にヤメる理由を探している感じだったり。僕だって知ったような顔をしてカマを掘られたことは数知れずです。

ジャグラーに関してはある程度同じホールで傾向を知ることが大事だと思うので、ホールでよく見る人の顔を覚えて、打つ時間帯、勝ててそうだろうか、どんな性格だろうか、よく席を立つけど何をしているのか、メンタルの強さ、調子がいい時とハマった時の表情や仕草、どういう時にヤメやすいか、ヤメた後どうするのか。そういうところをチェックすると何か糸口が見えてくるかもしれません。

とはいえそういう情報の蓄積には時間もかかるので、まずは素直に設定が入りやすい日を見極めて、その日に合算確率とREG確率がいい台を狙うのが一番勝ちやすいのかなと思っています。いずれにしても設定が入っている状況であることが絶対条件なので、5のつく日が強いとか、旧イベ日はAT機に配分が寄るためジャグは弱いとか、ホールの傾向を探るのがやはり最重要かと思いますね。設定配分が高いかどうかの判断指標として、個人的には6000G以上を合算1/100とか1/110とかの設定6以上の合算で突っ走れた台、シマ全体の合算確率、あとは純粋に出玉感(ドル箱の使用率など)を注視しています。

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