データ分析・攻略

スロットは早い見切りで収支が改善する理由

スロットの設定狙いでは、見切りを早めることで収支が改善するといわれています。

 

一方で、高設定を捨ててしまったりすると、一週間は引きずるほど悔しいですし、周りの人からヘタクソ扱いをされ、それが怖くて台の見切りができない人もいます。

 

そうでなくても、せっかくの休みの日にスロットを楽しみに来たのに、開店2時間で前から打ちたかった台を捨てて家に帰る気なんてサラサラないという人もいるでしょう。

 

じつは、ここにスロットで収支がプラスにならない原因があります。

 

今回は、見切りを早くすると収支が改善する理由を考えてみたいと思います。

 

以前の僕は、勝ったり負けたりを繰り返していたのですが、早い見切りを意識して実行するようになってからはコンスタントに勝ち越せるようになりました。

 

行動を変えてから2年ほど経った今でも月トータルで負けたのは一度だけで、それ以外は全ての月でプラス収支を出せるようになったので、スロットで勝てるようになりたいけど、まだうまくいかないという方の参考になれば幸いです。

見切りが遅いと負ける理由

この理由は非常にシンプルながら残酷で

 

なぜなら私たち打ち手は低設定を打たされていることが圧倒的に多いから

 

です。

 

そして早見切りをすると収支が改善する理由もまたシンプルで、

 

マイナス期待値を減らすことができ、

たまにツモれた時のプラス期待値を温存できるから

 

です。

 

設定狙いで勝つためには、

 

  • 低設定滞在比率を下げ
  • 高設定滞在比率を上げる

 

この二点を意識する必要がありますが、設定狙いというのは、ホール内に隠されたお宝を探すゲームみたいなところがあり、朝から狙った台をドキドキしながら推測して、実際に高設定を確信した時の嬉しさはひとしおです。

 

そのため多くの方は「高設定を掴み取る」ことに意識が向きすぎて、低設定を打つ割合を下げることをかなりおろそかにしている気がします。

 

高設定を打つ割合をあげるために高設定ツモ率を上げるというのはたしかに正解ですが、じつはそれだけではありません。

 

高設定滞在比率は相対的なものなので、低設定を打つ割合を下げることでも達成できるのです。

見切りを早めると勝てる例

例えば、月に7回スロットを打ちにいったとして、実際に高設定に2回座れたとしましょう。

 

ここで

  1. 高設定も低設定も捨てないAさん
  2. 4000Gくらいまでじっくり打って、高設定を捨てないBさん
  3. 2000Gで見切る代わりに、高設定をたまに捨ててしまうCさん

という3人の打ち手を想定して考えてみたいと思います。

 

ここでは、

  • 低設定の機械割を97%
  • 中間設定の機械割を104%
  • 高設定の機械割を107%

として、計算を単純化するために等価交換を想定しています。

 

タイプ別の期待値(期待収支)

  Aさん Bさん  Cさん
1日目 - スカ -720枚 -360枚 -180枚
2日目 - 高設定ツモ! +1920枚 +1920枚 +1920枚
3日目 - スカ -720枚 -360枚 -180枚
4日目 - スカ -720枚 -360枚 -180枚
5日目 - 中間設定ツモ、、 +960枚 +960枚 +240枚
(中間を捨てる)
6日目 - スカ -720枚 -360枚 -180枚
7日目 - スカ -720枚 -360枚 -180枚

 

3タイプの打ち手の最終結果

  Aさん Bさん Cさん
期待収支 -14400円 +21600円 +25200円
時間 84時間 54時間 30時間
総ゲーム数 56000G 36000G 20000G
出玉率 99.5% 101% 102.1%
時給 -171円 +400円 +840円

 

Aさんは、

 

「せっかくの休みだし、時間の許す限りスロットと戯れていたい!」

 

というタイプの打ち手で、一度座った台はいつまでも追いかけるタイプです。この場合、1/7で高設定、1/7で中間設定をツモれたとしても、トータルの期待値はマイナスとなっています。

それなりに高設定挙動の台も打ち、高設定確定演出も目撃して、しっかりツモった実感もあるのに、トータルではマイナスになってしまう。

こういうタイプの打ち手は実際にかなり多いのではないでしょうか。

 

Bさんは、低設定だと判断したらいつまでも追うことはせずに見切ることができているので、トータルではプラスになっています。注目すべきは、ツモ率は30%未満と低くても、見切りを早めるだけで収支をプラスに持っていくことができることです。

 

最後のCさんは、「中間設定は捨ててもいいからとにかく早く見切る」タイプの打ち手です。この例の中では、実際に一度中間設定を捨てていますが、にも関わらず、トータルの期待収支は3人の中でもっとも高いのです。

注目すべきは、実戦時間が30時間と3人の中で群を抜いて少なく、もっとも時間効率がいい立ち回りといえます。

 

見切った後により高設定に期待できる台を探したり、ハイエナなどをすることもできるので、さらに多くの期待値を稼ぐことができるでしょう。

 

またスロット以外のことに自分の時間を使うことも可能です。

 

他に着目すべき点は、中間設定、高設定をうっかり捨ててしまっても、捨てるまで打っていた分の期待収支はプラスだという点です。

 

なんか中間くらいはあるかもしれないけど、別に高設定っぽくもない

そこまで自信があるわけでもないし、今日のところはムリせずにやめよう

 

という感じで台を捨てて、その台がもし低設定だったなら、早めの見切りが奏功したといえますし、逆に本当に中間設定だったとしても、捨てるまでの間に打っていた分の期待値は取れていたのです。

 

 

あいつが捨てた台、後から456確定が出てたぜ、あいつヘタクソだな

 

 

とか周囲はいうかもしれません。

 

そんなものは言わせておけばいいのです。トータルのリスクとリターンを天秤にかけて、リスクの方が高いと判断したから捨てた。リスクを回避して、別のより確実なチャンスを掴む戦略に切り替えた。

 

自分がないと思った台にいつまでもかじりついているより、僕はこっちの方が数倍カッコいいことだと思いますけどね。

 

そして、見切った台が後から高設定挙動をすることがあまりにも多いのなら、

 

 

ツモ率は高いのに、いつも捨ててしまう。

じつはオレ、意外と台選びが上手いんじゃないか?

よし、次からはもう少し多めに粘ってみようか

 

 

という感じでその後から立ち回りを見直せばいいのです。

 

悔しい、もったいないという感情は当然ありますが、実質的なダメージはゼロです。

 

これが軍団などで打ち子や引き子などにお金を払って連れてきた場合は、彼らに払う日当分を確保しないと自分がマイナスになってしまいますが、ピン(単独行動)でスロットを楽しみつつ勝ちを目指すのであれば、仮に高設定を捨ててしまったとしてもマイナス期待値を背負いこむわけではありません(その後にムダ打ちをしなければ)

 

高設定を捨ててしまうと悔しさがハンパではないので、高設定を捨てないことばかりに意識が行きがちですが、その落とし穴にはまってしまうとかえって勝ちが遠のくという矛盾との戦いですね。

設定狙いの期待値を改善する方法

以上、見切りを早くすることで収支が改善する理由をみてきました。

 

ツモ率を高めることと同じくらい、見切りの早さを意識するべきだということが伝われば幸いです。

 

また上の例であげた、7分の2のツモ率ですが、このくらいの割合で期待値プラスの台に座れているならまだマシかもしれません。

 

ホール選びや台選びを間違えてしまうと、7日間全てで低設定を打たされてしまう可能性もあります。その場合、マイナス額はもっと膨らんでしまいます。

 

また、よりハイスペックな機種を狙う、低設定の機械割が高い機種を狙う、設定看破が容易で短時間でわかりやすい台を狙うなど、パターンは無数にあり、ここにスロッターの個性が出ると思います。

 

しかし、勝つことを主眼においた場合は、上に書いたような期待収支を軸にした立ち回りの組み立ては必須ですので、スロットで勝ちたいのになかなかうまくいかないという場合、まずは見切りの早さから意識してみてはいかがでしょうか。

 

僕自身も、スロットが楽しくて打っていますが、そうはいってもやはり、高設定台ほど打っていて楽しいですし、メダルを箱に入れたり、勝っているという安心感など、やはり勝つからこそ楽しいものです。

 

でもたまに、なんでもいいからなんとなく打ちたいという気分になることもあります。

 

そんな時は自分自身に向かって

 

サイッチー

お前はスロットを打ちたいだけなのか?

それともスロットで勝ちに来たのか?

勝ちたいなら、こんな状況の店のこんな台をダラダラ打つのは正しいことなのか?

ハッキリ答えてみろ、このボケが!

 

と自問自答したりしています。

 

いつもうまく行くわけではありませんが、こういう意識を常に持ち続けることで自分の行動は確実に変わってくると思うので、つい行動が甘くなってしまう場合は、期待値を意識して、早見切りとムダ打ちを減らすことを意識してみてはいかがでしょうか?

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