パチスロの勝ち負けとはなんでしょう?
1日単位で勝ち負けに一喜一憂しすぎてはダメですが、日々の勝った負けたの積み重ねこそが長期的な結果そのものなのです。
短期と長期の結果を正しく理解することが勝つための最初のステップになります。
本質的な負けを理解する
スロットで負けないようになるために、まずはスロットにおける本質的な勝ち負けとは何かを理解しておく必要があります。
そうでないと、本質ではない勝ちや負けに左右されてしまい、行動にブレが生じてしまうからです。
冒頭で、「本質的な勝ち負け」と書きましたが、「本質的な」というくらいですから、本質的でない勝ち負けも存在することになります。
マインドセットとか、そういう言葉を大げさに振り上げるつもりはありませんが、
この手のゲームは、心持ちひとつで結果に大きな違いを生むと思うので、今回はこのテーマをじっくりと考えてみたいと思います。
スロットは確率のゲーム
まずは、スロットの本質を考えてみましょう。
現在のスロットには、Aタイプ(ノーマルタイプ)、AT機、ART機、A+ART機など、いくつかの分類があります。
これらはゲーム性の違いを表す分類で、出玉を放出する方法が異なるだけです。
スロットの基本は、大当たりを引くまではコインが減り、大当たりを引くとコインが増える。ひたすらその繰り返しです。
大当たりが発生する確率は、内部的に決められていて、そこそこの確率で当選するような確率に設定されています。
客の側には、波の荒いギャンブル台を好む人もいれば、一回あたりの出玉は少なくても小気味よく当たってくれる機種を好む人もいます。
しかしどんな種類の台であれ、最終的に勝ち負けを決めるのは機械割です。
機械割とは出玉率のことで、単位はパーセントです。
機械割が100%を超える台は、打てば打っただけ増え、
逆に機械割が100%以下の台は、打てば打っただけ負けます。
機械割は、各機種の各設定ごとにあらかじめ決められています。
先ほど、「大当たりはそこそこの確率で当たる」と書きました。
この「そこそこ」というのが重要なのです。
スロットは確率のブレに翻弄されるゲームです。
わずか1,000円で一万枚出す人もいれば、逆に1日で10万円失う人もいます。
機械割が100%を下回れば、いつかは客が負けます。
しかし、その「いつか」というのは想像以上に長いスパンなのです。
もしも、ある機種の設定1の台が、入れ替わり立ち替わりする客を、一人残らず打ち負かしていたら、誰もそんな台は打たなくなるでしょう。
ホールは確実に利益が上がるように思えますが、さすがにそこまで寸分の隙もない台ばかりなら、
客は「あの店は絶対に勝てない」と言って店を去り、商売あがったりです。
しかし、確率というのは想像以上にぶれるものです。
そして、このことがホールにとっては都合がいいのです。
機械割100%の以下の台でも一万枚出す人もいれば、
逆に機械割が100%を大きく超える台でも10万円失う人もいます。
そのようなブレがあるからこそ、打ち手は、機械割以外の「運」や「波」といった本質でない部分に注意を向けます。
確率は面白いもので、短期的には何か作為があるのではないかと思うくらいにブレますが、
ある程度の回数をこなしていくと、そういう局所的なブレは
「誤差の範囲」として無視できるところまで矮小化されるのです。
サイコロもそうですが、常に1→2→3→4→5→6と順番に出るサイコロなど存在しません。
もしそんなサイコロがあれば、中には何かが入っているでしょう。普通は常にランダムな目が出ます。
そして、何百何千回とサイコロを振り続ければ、全ての目の出現率は1/6に近づいていきます。
サイコロは別に「最近3の目が出てないから、そろそろ3が出るように体をひねってみるか!」なんて考えていません。
先ほど、スロットの大当たりは「そこそこの確率」で当選すると書きました。
この「そこそこ」というのは、「打ち手が短期的には体感できない程度」なのです。
打ち手に夢や華をもたせつつ、上がったり下がったりしつつも、実は下がっている局面の方が多くて、
最後はしっかりとホール側に利益ももたらします。
機械割が100%以下でも、短期的には勝てます。
波の荒いAT機なら、機械割が97%でも1万枚は十分に狙えます。
波が穏やかなジャグラーの機械割が96%くらいの低設定でも、5,000枚くらいは起こりうる現象です。
それくらい荒れるのです。
ホールは誰かが万枚出しても痛くも痒くもありません。
むしろ「出玉アピールしてくれてありがとう」くらいに思っているでしょう。
このように、機械割が100%を下回る台を打つことがスロットにおける負けの本質で、
このゲームを成り立たせている立役者が、確率のブレが演出する「運」や「ヒキ」なのです。
本質的な勝ち負け
では、スロットの勝ち負けをいくつかのグループに分けて考えたいと思います。
上に書いたように、機械割が100%を超える台だけを打っていればいいのですが、
スロットの設定は外からはわかりません。
なので、実際の例を挙げて考えてみましょう。
本当に嬉しい勝ち
本当に喜ぶべき勝ちとは、機械割が100%を超えていることがわかった上で勝った時のことです。
機械割が100%を超えていたと判断できるポイントは、以下の通りです:
- 高設定確定演出が出た台を打った
- 状況的に高設定がほぼ確定な状況で打った(全台系のシマなど)
- ハイエナで期待値があることがわかっていて打った
- ある立ち回りが、1ヶ月とかの長期スパンで見てプラス収支である
こういう時は素直に喜びましょう。そして機械割が100%を超えた台にたどり着いた自分を褒めてあげたいものです。
注意すべき勝ち
逆に有頂天にはなってはいけない勝ちもあります。
例えば
- なんとなく座った台でフリーズを引いて勝った
- 設定状況はわからないが、ヒキがよく勝った
- 暇なので、期待値がゼロか少しマイナスの台をハイエナしたら勝った
もちろん、フリーズを引けば単純に嬉しいですし、喜ぶべきことです。
しかし、長期的にこのような運任せの立ち回りを続けていければ、最終的にはフリーズで勝った20万円も飲まれてしまい、いつかはマイナスに転じてしまいます。
フリーズはあくまで棚ぼたと考えましょう。
低設定っぽい台で誤爆したと思う時は、「高設定で負けたこともあるから、その帳尻合わせだ」くらいに思っておくといいでしょう。
このような勝ちを拾った時は、淡々と感謝はしつつも、「もしも設定がいい台だったらもっと出ただろうなあ」とか「期待値がないとわかっているハイエナはしちゃいけないなあ」と厳しく考えていきましょう。
気持ちを切り替えるべき負け
スロットに負けはつきものです。
期待値プラスのハイエナでも負けは日常茶飯事ですし、高設定確定が出ても必ず勝つ保証などありません。
このように、ベストな立ち回りをしても結果が出ない日もあるのです。
面白いことに、日単位の勝率は40%程度でも、収支を振り返ればトントンだったり、勝っていることだってよくあります。
ここがスロットの難しいところであり、面白い部分でもあると思います。
短いスパンでの負けに固執すると、負けない立ち回りから却って遠ざかってしまうこともあります。
ではこのパターンをいくつか見て行きましょう
- 期待値のあるハイエナ稼働で負けた
- 高設定確定演出が出た台で負けた
- 状況的に高設定が期待できる台を打って負けた
最初の二つに関しては何もいうことはないでしょう。
ハイエナの最大の魅力は設定など不問で機械割が100%を超えるゾーンだけを狙いうてることです。
しかし、1回1回の試行では結果はいくらでもブレます。ここで一喜一憂せずに淡々と数をこなしましょう。
ゴッドの天井狙いで単発で3万負けたからと言って、気にする必要はありません。
これを何度も繰り返すうちに80%ループをとって伸ばしたり、途中で GODを引いて爆発させたりできるはずです。
バジリスク絆で設定4以上確定で負けた、なんてのはよくあることです。
バジリスク絆設定4 ー 個人的な意見
バジリスク絆の場合、設定4以上が確定しても、設定6っぽくなければ捨てるなんて話も聞きます。
実際にそうやって空いた台を打つこともあります。
たしかに設定4っぽい台は辛いと思います。
しかし、機械割が106%以上が確定する状況なんてそう滅多にあることではありません。
その台を捨てて設定6確定の台に移るなら分かります。
でもその後によくわからないジャグラーを打つのは支離滅裂だと思います。
僕は波の荒いAT機はあまり好きではありませんが、
機械割が100%を超えていることが確定していれば、
短期的な結果は恐れずに全部忘れてツッパすべきだと思います。
スロットとの付き合い方
繰り返しになりますが、スロットは確率に翻弄されることを楽しむ遊びです。
確率がぶれるからこそ、大勝ちもできますし、番狂わせも起こります。
稼働した結果をグラフに描けば波というものが見えますが、台のプログラムは波を作ろうと考えて作っていません。
波は、ランダムにブレる確率の性質の表れに過ぎません。
アップダウンを繰り返しつつも、月単位とかのマクロな視点で見れば、本来の機械割に近づいていきます。
そして、ホールは商売ですので、基本的には機械割100%を下回る台が大半を占めています。
それでは客が飛んでしまうから、仕方なく機械割100%を超える台を作って、客寄せをしているに過ぎません。
では、負けないためにはどうすればいいでしょうか?
負けないことを目標に置いた場合、専業者たちのように、設定6だけを毎日のように狙いに行く必要はありません。
彼らの立ち回りは、一般の打ち手には適さないものが多いので、月に100万稼いでいる人の言うことだからと言って、
何でもかんでも真似る必要はないし、現実的でもないと思っています。
だからと言ってしかし、何も考えずにいつも同じ家の近くのホールに行き、打ちたい機種ばかりに座っていれば、さすがに負けてしまいます。
それを避けるためには、設定狙いやハイエナをするしかありません。
設定狙いと言っても、実にいろんなスタイルがあります。
打ち子を雇って組織的に攻めたり、毎日強いイベントを求めて隣の県まで出かけて行ったり、朝5時から並ぶとか、それだけではありません。
自分の目標とライフスタイルにあったやり方があります。
僕の場合、設定状況はあまり良くないけど、イベントもなく、ライバルも少ないホールを見つけ、
そこのデータをじっくりと収集して高設定投入の傾向を探る、というやり方を模索しています。
このホールならば、朝から並びとか抽選勝負になることもありません。
自分の用事を済ませた後、昼くらい行ってもまだまだ狙い台に座れたりするのです。
もちろん、設定6がゴロゴロあるわけではありませんが、ホールが頑張る日であれば、そこそこ打てる台はあります。
これが有名な優良店のイベントとかだと、朝から何百人も並んで、多くのライバルを争わなくてはなりません。
そんなホールに昼から行ってもノーチャンスなので、最初から行きもしません。
僕は、スロッカスリーマンなので、仕事もしないといけないので、行けるのは仕事がない時だけです。
ゴルフが好きな人、ショッピングが好きな人、ドライブが好きな人と、楽しみは人それぞれですが、
僕の場合はそれがたまたまスロットだったというだけのことです。
しかし、行くからには負けたくないし、どうせなら少しでもいいから勝ちたい。
なので、夕食代が浮くだけでも満足なのです。
まとめ
スロットの勝ち負けは、短期的には運に左右されながらも、長期的には機械割が全てを支配しています。
その確率に翻弄されて勝った負けたを楽しむ遊びです。
最終的にはホールが利益を上げます。その利益はまさにテラ銭です。
その流れに逆らって、スロットで負けない、スロットで勝つ、となると、機械割が100%を超えた台を探して打つしかありません。
ホールは商売とはいえ、客から回収してばかりでは客は飛んでしまうし、近隣店との競争もあるので、ある程度出してアピールもしないといけません。
スロットで負けないためには、そういう出玉アピールのために用意された、機械割100%越えの台を狙って行きます。
そういう台を打つ時間が増えれば負け額は減ります。
さらに進めて行くと、負けから勝ちに転じます。
安定して月何十万円も勝つ、となると、スロットに割く時間も増えますし、情報収集やホール開拓などの労力も半端ではないでしょう。
仕事をしながらだと非現実的なことが多いと思います。
僕は、スロットは好きですが、自分の時間と労力をすべてスロットに割くほどでもありませんでしたので、
「負けなければいいし、お小遣い程度稼げたら満足」と目標を設定をしています。
このくらいの目標であれば、仕事をしながらでも可能な範囲の努力で到達することはできると思いますよ (^_^)