みなさんはパチンコやスロットを打っていて、全然知らない人と話すことってありますか?
僕は普段は一人行動が基本なのですが、知らない人と話すことはたまにあります。
ジャグラーを打っていると、ボーナスの目押しをしたのをきっかけに、この台は昨日はどうだったとか、その台はさっきまで私がやっていたとか、そういう感じでいろいろと教えてくれる人が多い気がします。
そんな感じになると、長いハマリを乗り越えた後に
「いやぁ、長かったっすねー。次は早くくるといいですね!」
とか、
「この台ヤバイっすね!設定6あるんじゃないですか?!」
という感じの当たり障りのない会話が多い気がします。
しかし、そういう和気あいあいとした会話ばかりではなく、お金が絡んだ話に発展することもあります。
今回は、僕が実際に行った、見ず知らずの人に話しかけて金銭のやり取りをした話をいくつか紹介しようと思います。
マイジャグの高設定濃厚台を買い取った話
まず最初は、マイジャグラーの高設定濃厚台をお金を払って譲ってもらったという話です。
この日は、マイジャグラーを打つ前は沖ドキのハイエナをしていました。
少し話はそれますが、僕は最近は沖ドキのハイエナは一切やっていません。
主な理由は
- そもそも沖ドキのハイエナ自体に懐疑的になっている
- 非等価ホールで打つことが多いので、多額の現金投資が発生しやすい沖ドキのハイエナをしようという気になれない
- 僕が打っているのは沖ドキが強い地域ではなく、設定がゴロゴロ入っている気がしないので、確実性の低い沖ドキのハイエナをするのが怖い
という感じです。
当時の僕は重度のハイビスカス中毒だったことに加え、等価の地域で打つことも多かったので沖ドキも積極的に打っていました。
と、それはさておき・・・
軽い気持ちで沖ドキのハイエナをしたら、いろいろと自分のヤメ時のミスなどもありたった一台で5万円くらい負けてしまったんです。
そして放心状態でホールを後にしたのですが、そのまま帰宅する気にもなれず、
「なんとかしないと」
そう思い、別のホールへ足を踏み入れました。
するとそこには、4000GでBIG20回、REG20回、合算1/100という台がありました。
マイジャグを打ち込んだ今となっては、4000Gくらいならば中間設定でもこのくらいの数値になることは身にしみていますが、当時は経験不足もあり、

と無邪気に思い、一人で勝手な熱を吹いていました。
しかし台にはわずかなコインが置いてあります。
・・・まあ当たり前ですよね。
しかし打ち手の姿は見えません。
この台が空くまで待ちたいくらいの気合いの入りようだったのですが、かなり狭いホールだったので台の近くでずっと待ち構えているのもかなり不自然です。
仕方なく、その台の隣の空き台で適当に打ちながら待つことにしました。
本当に打ちたい台は自分の隣の台だったので、自分が座っている台はかなりゆっくり回していました。
ほどなくしてBIGが当たったので、その出玉を使ってさらにゆっくりと打ちます。
しばらくすると、打ち手が帰ってきました。
横から見ていてもわかるくらい悄然とした様子で、残ったメダルを台に入れました。
そして、1ゲーム1ゲーム、思いを込めて打って行きます。
毎ゲームレバーを叩く前に下を向き、ゆっくりとレバーオン。
そして第3停止ボタンを離す前に再び下を向き、スッと指を話す仕草・・・
この様子を見ているだけで、この人はもうお金がなくて、下皿にあった数十枚のコインが最後のコインなんだとわかりました。
僕はその台を横から狙っていたのですが、そんな僕も応援したくなるようなそんな悲壮感漂う打ちっぷりでした。
しかし相手は感情もない機械です。当たりを引かなければ光りません。
そして最後の1ゲーム・・・無情にもGOGOランプは光りませんでした。

というため息が聞こえてきました。

感情移入していた僕も落胆したのですが、同時に

こちとら沖ドキで5万いかれとんのや!
ここは弱肉強食のサバンナや!
僕はスマホを手に持ちました。台が空いた瞬間にスマホを突っ込むためです。
こういう場合の台確保は、後ろから突っ込むよりも横からスッとモノを投入して確保した方が早いんですよね。
後ろで誰かが張り付いていたわけではありませんが、この台を取るためだけに打ちたくもない隣の台で打ちながら待っていたわけですから、間違って他の人に取られるわけには行きません。
ここで他の人に台を確保されたら、沖ドキに吸い込まれていった5人の福沢氏にも顔向けできません。
自分の狙いを悟られないように自分の台を回しながら台が空く瞬間を待ちます。
しかし・・・
隣のお兄さん、台に彼自身のスマホを入れたまま離席しました・・・・

あの悲壮感たっぷりの打ちっぷりは、銀行にも残高ゼロと読んだのですが、そうではなかったようです。

と毒づくも、お兄さんは待てど暮らせど帰ってきません。
よく、タバコの空き箱とかジュースの空き缶を突っ込んで帰ってしまう人はいますが、今回はスマホなのです。
さすがにスマホを置いて帰ったとは思えません。
10分経っても20分経っても帰ってこない・・・

ムチャすんなよ
(( ;゚Д゚))ブルブル

なんて思いつつホールを回ってみると、さっきのお兄さんがシマの陰にいました。

そこで彼の意図を察し、思わず声をかけました。






そこで僕は考えました。
この時の時間は午後6時でした。
残りの時間はあと4時間半。
今となれば4000GでBB20、RB20くらいだと中間設定でも余裕で起こる得るし、ヘタすると設定2とかでも起こりかねないと知っているのでそうやすやすとお金を払うこともないと思います。
しかし当時の僕はナイーブだったので、結構本気でこの台は設定6だろうと思っていたので、夕方の今からでも期待値的には2万は取れると思いました。それとその日の僕はすでに沖ドキで5万負けていたこともあり、なんとかしたいという思いでいっぱいでした。
そこで僕は、ポケットの中から使いかけのICカードを空き台のサンドに挿しました。
するとサンドにカードの残高が4000円と表示されます。
それを彼に見せて、

と持ちかけました。すると、

となりました。
「いいんですか?」という返答から思ったのは、彼はおそらく夕食代もないくらいスッカラカンになってしまったので、1000円でも2000円でも現金が持って帰れればよかったのでしょう。ヘタすると電車代すらなくなっていて、1000円でもよかったのかもしれません。
そこへ僕が4000円を提示したので、即OKしたのかなと思います。
まあ、彼のほうがスロット慣れしていて、

と思ったのかもしれません。一方の僕は

と思い交渉が成立したわけです。
僕はICカードを抜き取り、それを彼に渡しました。
すると彼は確保していた台からスマホを取り出し、無事僕が確保して取引完了です。
最後に
「がんばってください!」
と声をかけてもらいました。
ちなみにこの台を打った僕はというと・・・
最初からハマリをくらいます・・・
しかしお金を使ってまで買い取った台なので、一回のハマリでやめるわけにもいきません・・・
隣の台の出玉を300枚くらい持ってきたのですが全部飲まれ、追加で13000円使いました。
最初のハマリを乗り越えた後はボーナスがつながってくれてなんとか出玉ができます。

1箱の出玉ができて、さらなる出玉を目指してブン回していると・・・・
マイクのアナウンスが聞こえてきます・・・・
「明日は新台入れ替えのため、本日は誠に勝手ながら9時で閉店とさせていただきます」

お正月とかも、客の入りを見ながら突如9時閉店にしたりするのです。
まあ、この日は正月ではなく普通の新台入れ替えの前日だったので、店内の張り紙とかで告知はしていたのかもしれませんが、全く気づきませんでした・・・
結局、午後9時にホールから追い出されます。
このホールでは延べ19000円投資して23000円回収という結果となりました。
そして台を買い取るために4000円使っているので、結局、23000円投資の23000円回収という、タダでGOGOランプに癒されただけで終わるという、なんともいえない結末となりました。
ちなみに今の僕ならこの状況でどうするか?
おそらくお金を払ってまでは台を買わないと思いますね。
たまたま4000Gぶっちぎっていただけの台なら中間設定の可能性もありますし、最悪の場合低設定のヒキ強まであります。
全6をやっているとか、そういう日のマイジャグならともかく、通常営業のホールでこんな台を見ても過度な期待は禁物かなと思います。
バジリスク絆のハイエナの代打ちを持ちかけた話
今度は、ある特定日にバジリスク絆の設定狙いをしていた頃の話です。
この日は週末で、歳のせいかなぜか早起きしてしまい、軽い気持ちで抽選に行ったら、思いの外早い番号を引きました。
別に狙い台とかそんな自信があったわけでもないのですが、

という謎の使命感に襲われます。
これなんかあるあるですよね。
本気で打ちたいわけでもないのに、なぜか絆を打っているとか・・・しかもビビりながら・・・
特定日にバジリスク絆を打っている人の半数くらいはこんなノリだと思います・・・
どうせクソ番を引いていつもどおりマイジャグを打つつもりだったのに・・・
この日は絆のどこに座るかも選べるくらいの良番だったので台選びで悩みますが、考えてもラチが開かないので、過去に複数回、高設定確定演出が出たのを目撃した目立つ場所にある台(このホールは6ベルしか出ない=設定4までしかないという評価ですが)を選びました。
打ち始めると、朝イチすぐにATに当選して1000枚ほど獲得しました。
設定があるかないかもまだわからず、その出玉で打っていると・・・
僕の隣の台が朝イチ5スルーでヤメていきました。
僕はハッとします。









結果僕が取った行動は・・・
隣の5スルー台に飲み物のペットボトルを突っ込んで確保し、さっきまで隣で打っていた人を探しに行きました。
するとその人はまだホール内にいてAタイプコーナーをみていました。
それを見て、直感的にお金がキツイからヤメたんだと思い声をかけました。








という感じで交渉成立したので、2人で台に戻り、僕の貯メダルを使って打ってもらいました。
打っている最中話をしていると





なんて話していると、お兄さんの台は投資200枚からBCに当選、そのままAT突入します。
途中完全勝利のチャンスなどもあったのですが、残念ながらモノにはできませんでした。
結果、900枚ほどの出玉を獲得しました。
投資が200枚で回収が900枚。つまり勝ち分は700枚。非等価なので13000円くらいですから、これを折半すると、6500円ずつところでしょうか。
しかし彼が隣で打っている最中、内心で思っていたのは




そう思うと急にいたたまれない気持ちにもなりました。
本来の約束通りなら、6600円ずつの折半ですが、出玉を流したあと諭吉さんを1人手渡しました。
それでも僕も3200円勝っています。思えば、彼が最初に捨てたのが5スルー220Gくらいだったので、まあ期待値的通りくらいかと思います・・・
彼は

と言ってくれました。

と返して終わりました。
ただ「いいんですか?」という言葉を聞いたとき

と思い僕の心は少し晴れました。
もちろん、僕の投資額が2万3万となり、しかも単発終了というリスクもあり、その場合は自分が全部かぶるわけだったですが、結果オーライでうまくいって少しいい気分でした。
ちなみにですが、自分が朝から高設定に期待して打っていた絆は・・・・
朝イチだけ挙動がよくて、あとはひたすら吸い込むクソ台でした・・・
BC間の500G天井に4回くらい行きましたからね・・・
それだけで低設定とは言えないですが、500G天井の連打はホント萎えすぎます・・・
僕はマイナス1000枚くらいのところで捨て、その後マイナス2500枚くらいまで吸い込んでいたので、まあそういうことでしょう・・・
朝イチリセット後のテーブルだけ良くて勘違いするとか、絆あるあるですね。
隣の台が5スルーで空いた時に、自分の設定狙いはヤメてハイエナに切り替えるのが最善手だったようです(笑)
振り返ってみると
他にももう少し似たような話があるのですが、今回は記憶に残っている2つの昔話を紹介させていただきました。
振り返ってみると、少し運が悪ければ、カードや出玉を盗まれたり、後から約束が違うとかってトラブルになったりする可能性もあったわけですから、そういう意味では僕はラッキーだったのかなと思います。
まあ、台パンしたり目つきがイっちゃってたりという明らかに怖い感じの人には声をかけていませんし、いい人っぽい感じの人が困っているところで声をかけただけなので、それはよかったのかもしれません。
とは言え、ホール内で客同士の金銭トラブルや口論からケンカに発展とかもあるわけですし、無駄なトラブルを避けるという意味では、基本的には静かにしているのがいいのかもしれませんね。
僕は他の常連客と仲良くなりたいとか、専業のスロプロと知り合いになりたいとかは全く考えていません。一時期はプロと知り合いになって情報交換みたいな考えもありましたが、本当に勝ちにつながるいい情報なら教えてはくれないし、何か教えたもらったらお礼をしなきゃいけないとか余計に気を使うハメになるから、挨拶程度の関係以上にならないほうがいいと思っています。それに専業にとっていい情報を聞いたところで、平日の朝からとか設定狙いとか会社員の自分が真似できるわけでもないですしね。
なのでどちらかというと紹介したエピソードのように、ごく稀に困った人に声をかけたり、ジャグラーの目押しをするくらいがお互いにちょうどいいのかなと最近では思っています。