データ分析・攻略

最近の技術介入系ノーマルタイプに思うこと

最近は「設定1でも技術介入をすれば勝てる」みたいな機種がまた増えてきましたね。

この手の機種は、アクロスが4号機の技術介入機を復刻させたのがはじまりだったと思うのですが、最近はむしろアクロスが静かで寂しいですね。

最近話題になったところでいえば、ディスクアップでしょうか?

ディスクアップ は

設定1でもフル攻略ができれば機械割103%!

というふれこみで登場しました。

アクロスの機種はフル攻略時の機械割を100%から101%くらいに抑えていたので、103%というのはビックリです。

ディスクアップの場合、僕がデータを集めたホールで出玉率は100%を切ってい他のですが、最近インフレを起こしているフル攻略の機械割を見てふと思うことがありました。そういえば4号機の頃に似ているな、と。

4号機時代を思わせる技術介入時代?

4号機というと爆裂AT機のイメージが強いですが、僕は爆裂AT機にはほとんど手を触れないまま学生時代も終わり、スロットから離れていきました。

AT機の唯一の思い出といえば、知り合いが初代ミリオンゴッドにかなり入れ込んでいて、1日で20万負けた、40万勝っただのと騒いでいて、一体どんな台なのかと思って試しに打ってみたら、初打ちの2000円でGODを引き5500枚ほど獲得したのですが、その後の2時間足らずで5500枚が全て飲まれたことです。

たしか通常時はリプレイも小役もほぼ揃わず、1000円で18ゲームくらいしか回らなかったんですよね。あの純増速度と吸い込みの早さに驚愕したものです・・・

ちなみにその知人は中国福建省の出身だったのですが、来日の経緯もかなりグレーなものと推察される上に、飲食店のバイト中にヤクザに差別発言をされたと逆上して包丁を突きつけたり、しょっちゅうパスポートを売ってくれだの彼の親戚と結婚しないかと持ちかけてくる、リアル不夜城なヤカラでした・・・

パスポート一枚で大学の半年分の学費が払えるくらいの額だったので、奨学金を先にスロットに使い込んでしまった僕は「パスポートくらいなら」・・・と考えたこともありましたが、最後はなんとか自力で危機を乗り越え、悪の道に足を踏み入れることは回避できました(笑)

 

・・・それはさておき、僕にとっての4号機とはAT機が台頭する前の時代で、山佐のパルサー系、ユニバの技術介入機がスロットの人気を二分していた時代です。

当時の技術介入機種は、目押しさえできれば設定1でも機械割が104%になるという機種で、これらの機種によって多数のパチスロ生活者が生まれたといわれています。

104%といえば今のマイジャグラーの設定4のようなものですが、狙いを外したら低設定を打たされてしまう今のマイジャグとは違い、最低でも104%が保証されていたのですから、すごいですよね。

 

それがまた「低設定でもフル攻略すれば・・・」な続々と機種が出てきて、特にディスクアップはフル攻略時の機械割が設定1でも103%になるという驚きのスペックでした。

もともとはアクロスの牙城だった技術介入Aタイプに、サミーが入ってくるという流れを目の当たりにして

設定1でも技術次第で機械割が100%オーバー!
だったらこういう機種を打ってるだけで食える!

と思うかもしれませんが、僕はかなり懐疑的な見方をしています。

今回は、そのあたりについての個人的な考えをお伝えしようと思います。

技術介入に現実味がない

まずですが、最近出てくる技術介入機種が条件としている「フル攻略」には現実味がありません。

機種によって異なりますが、フル攻略といえば、

  • ボーナスは最大獲得枚数でフィニッシュする
  • ボーナス中やRT中にビタ押しを完璧に決める
  • 通常時は小役を全てフォローする
  • ボーナスは成立ゲームで察知
  • 成立したボーナスフラグを最短手順で揃える

というのが基本になっています。

フル攻略という以上ビタ押し成功率100%は当然の条件なのでしょうが、まずこの時点で僕も含めた大多数の打ち手はアウトです。

次に問題なのは、ボーナスを成立ゲームで即見抜くという条件です。

機種によってはボーナスを成立ゲームで察知するのがかなり難しく、頻繁に2−3ゲームロスしてしまう機種もあります。

 

このような現実味のないフル攻略をできたという前提で、やっと機械割が100%程度になるというレベルなのです。

現実的な技術介入レベルならば、機械割は99%近くにまで落ちるでしょう。

 

4号機の「クランキーコンドル」の場合、リプレイハズシは2コマ目押しだったのでほとんどの打ち手がフル攻略をできていました。そしてその時代の機種は、オヤジ打ちとフル攻略では5%以上の機械割の差が生まれたのです。

当時のスロットはパチンコのオマケみたいな位置づけで、パチンコ客が何も知らずに軽い気持ちでスロットを打つことも多く、こうした機種が普通にメイン機種として成立していた時代でもありました。

翻って最近の技術介入台は、昔を懐しむ人や目押しという技術的な要素そのものが好きな人にはうってつけですが、それで上積みできる機械割は昔に比べるとかなり限定的というのが現実です。

機械割100%では勝ちきれない

次の問題点は、仮に100%の完全フル攻略をこなしたとしても、それだけでは勝ちきれないことです。

機械割100%の場合、どれだけブン回しても期待収支が上に向くことはありません。

時には快勝、時にボロ負け、時にモミモミしても、結局はスランプグラフは100%近くのところを同じところを行ったり来たりするだけで、最後は徒労感しか残りません。

大きく負けるよりははるかにマシかもしれませんが、いつまで経ってもプラスにならないし、勝ったり負けたりを繰り返す中で味わうストレスや徒労感は、やればやるほど自分の中に蓄積していきます。

 

これは人それぞ考えが違いますが、スロットで勝ち越そうと思うならば、機械割101%とかの台を延々と打ち続けるというスタイルではなく、機械割にして107%とかの、それなりの期待収支が見込める高設定を狙う必要があると僕は思っています。

101%の台は、時給にして500円を切るレベルです。

「時給500円ならバイトでもしていたほうがマシ」という意見もあるかもしれませんが、僕はそれに対してはなんとも言えませんね。

僕はおそらくスロットを選ぶかもしれません(笑)

だって、アルバイトをするのとパチスロを打つのだったら、パチスロを打っている方が自由な気分を得られるはずですからね。

 

しかし現実問題として、このレベルの時給だと、収支が暴れまくってコツコツ稼いでいる実感はあまり得られないと思います。僕自身もハナビでそれは経験しました。

 

101%の台を月に20日間、8000Gずつブン回すと月に16万ゲームになります。

この場合の期待収支は80000円から90000円近くです。

これを多いと見るか少ないと見るかは人それぞれですが、僕はこれではかなりキツイと思います。

 

それに月に16万ゲームなんて大半の人にはムリです。

会社帰りとかに少しずつ打つスタイルならば、月に打てるゲーム数はせいぜい40000ゲームとかでしょうか?

こうなると期待収支は20000円ちょっとになります。

それでもスロットを打ちながら勝てるならいいじゃん!

という考えもありでしょう。

もちろん僕も大賛成です(最低賃金を稼ごうぜという当サイトの趣旨にもかなっていますしね)。

 

しかし、このくらいの期待収支だとちょっとした好不調の波で月単位の収支が簡単にマイナス域にいってしまいます。もちろん上にブレる可能性も半分近くありますが、その保証はありません。

結局のところ、月に2万だけ勝てればいい!と思っていても、キレイに2万円ずつ勝つことができないのがスロットの悩ましいところですね。

 

また、期待値というのはそれなりにブレるので、仮に10万円の期待収支でも月単位ではマイナスになることもあります。

現行機種の中で一番マイルドだと思われているジャグラーですら、期待収支に対して10万円くらいのブレが起こったことがあります。

打っていた台の設定がいくつだったかはわかりませんが、その月はBIGが全然引けず、設定1のBIG確率で計算しても、BIGが20回分足りないということがありました。それだけで6000枚近いコインの差ですからね・・・

 

期待収支が25000円しかなかった場合、それがマイナス方向に10万円ブレたら、それだけで75000円のマイナスです。

逆にある月は125000円勝つかもしれません。

そんな感じで長い期間にわたって100%オーバーの台を打ち続ければトータルでは勝てるはずですが、ちょっと下ムラを食らうと、収束するまでに何ヶ月もかかる可能性があります。

低設定が甘い台は高設定が入らない

前にディスクアップのデータを検証した記事を書いたのですが、データをみていたら、ディスクアップは導入当初から一貫して設定1しか使われていないように見えました。

 

低設定が甘い台は、高設定も使われないという傾向にあります。

なぜなら、普段からホールが利益を上げられないのに、還元をする気にもならないからです。

利に聡いホールだと、こういう機種はサッサと撤去することもあります。

 

以前、ホールが喜ぶ機種とどんな機種かという話を聞いたことがあって、それは

  • 稼働(人気)があって
  • 利益を取りたい時は低設定でしっかり抜けて
  • 出玉アピールしたい時は高設定でしっかり出てくれて
  • 高設定に気づいてもらえる

機種だと聞き、なるほどと思いました。

たとえばジャグラーやハナハナシリーズは、低設定の機械割はしっかりマイナスになっていて、特に設定1などは95-96%という機械割です。

設定1が5000Gも稼働すれば、ホールは15000円近い利益を得ることができます。

そして高設定をしっかりと使えば、REG回数や出玉感からしっかりと気づいてもらえます。

 

バジリスク絆などもそうですね。

AT機特有の誤爆はありますが、なんだかんだいって低設定はキッチリ仕事(回収)をして、高設定は安定して出てくれてオマケに高設定確定演出まで出やすいというスグレモノです。

バジリスク絆が客に受けたのに加え、ホールにとっても使い勝手がよかったから重宝した結果、息の長い人気機種になったのだと思います。

 

逆に低設定でも甘い機種だとどうでしょう?

どんな機種でも高設定を入れればしっかり出て、しっかりと気づいてもらえるでしょうが、最大の問題は通常営業時に低設定を使っても大して利益が取れないことです。

人気がかなりあるハナビとかコードギアスC.C. Ver.とかならまだしも、B-MAXとかゲッターマウスとかのマイナー機種にムリして設定を入れたところで、それが長期的な利益につながるとも思えません。

 

そうなると、こうした機種は低設定で放置される傾向が強い気がします。

Aタイプの台に「どうせ低設定だろうな」とわかった上で座るのってちょっと世知辛いですよね・・・

 

それだったら、低設定でホールが利益も上げられるぶん設定も使われやすいジャグラーとかで高設定を狙ったほうが夢はあるかなと思います。

目押しだけでラクに勝てた時代のホール状況

ここで昔話になりますが、僕は4号機の技術介入時代に月に70万円勝ったことがあります。

当時は学校もバイトもあり、その合間の時間で打って70万円勝てました。

その時は90%近くはバーサスを打っていました。

 

なぜそんなに勝てたのかというと・・・

 

当時僕が通っていたホールは、バーサスを20台くらいボックスで導入したのです。

あの頃のホールって新台入れ替えの頻度がかなり低くて、新台を導入するとある程度の期間はじっくりと使ってくるのです。

今なら不人気機種は1週間で減台とか撤去とかよくありますが、当時はそんな軽々しく入れ替えをしませんでした。

 

そのホールはバスや車でしか来れないという立地にあったため、都心の繁華街のように若者が集まることもなく、地元の年配客がメイン客層で「ボーナス図柄が一直線に並んだらリーチ目」みたいな山佐のわかりやすい機種しかなかったのです。

そんなホールに技術介入機のバーサスがズラリと導入されたわけですが、小役狙いはおろかボーナス図柄を揃えられない人も多く、BIG中にリプレイハズシをする人もいません。

このホールで何百回おじさん達のボーナスを揃えてあげたか数えきれないほどです。

 

また当時の機種って設定1の機械割が今では考えられないほど低く、メーカー発表値93%とかザラにありました。

バーサスはたしか95%くらいはあったと思いますが、それでも相当低い数値です。これを技術介入をすることで100%近くになるのですが、メイン客層のおじさん達はボーナス図柄も揃えられない人たちです。

 

つまり、バーサスはこのホールの客層に全くマッチしてないのです。

 

でももうボックスで導入してしまった・・・

 

今ならば、客層に合っていないバーサスなんかさっさと撤去してジャグラーあたりに入れ替えていると思います。

 

しかしこのホール、あろうことかバーサスを育成しに来たのです!

 

バーサスの平均設定を底上げして、メイン客層のおじさん達に楽しんでもらおうとしたのです。

 

当時の推測では、平均設定が3はあったと思っています。

 

バーサスの設定3は101%くらいの機械割ですが、技術介入すると107%とかになります。

 

目押しができる人は、おじさん達に紛れてそんな台を打っているだけでウハウハです。

 

さらに通常営業から高設定もありました。

4号機の台は減算値判別という方法で高精度の設定判別ができ、高設定5以上の台の存在も確認できていました。

が、この設定判別法は、ある日実行していたらパンチパーマの店員さんに肩をぐわっと掴まれ、椅子からひきずり降ろされて殺されるかと思ったので、それ以降は控えました・・・

 

しかしそれでもまだ勝機はありました。

 

ガックンが効くのです。

 

この機種のガックンは、中リールだけ2秒くらい引きつってから回り出すという感じで、10m離れたところから見てもわかるくらいでした。

 

しかもホールは一切対策していませんでした。

 

夜まで打って、閉店時の出目をメモして、翌朝ガックンチェックして打つ。

 

仮に狙いが絞れなくても設定3(107%)はありそうな状況だったので、ひたすらバーサスを打っているだけで月に70万円勝てたのです。

 

こんな甘いホール、今ならすぐに軍団とかが押し寄せて食い尽くしそうなものですが、当時は今みたいにネットも発達しておらず、このホールも辺鄙な場所にあったので誰もきませんでした。

唯一来たスロッターのは、16歳で学校に行かずにお母さんと一緒に打ちに来るという少年だけでしたが、打てそうな台はゴロゴロあるので、別にライバル視をする必要もなく、むしろ情報交換をするようになりました。

これが目押しができただけでラクに勝てた時代の状況でした。

今の時代に勝つなら

と、今では考えられない状況を少し紹介しましたが、今の時代はどこを探してもそんな状況はないので、ちょっと勝つだけでも当時よりも努力しないといけません。

 

その場合に何をメインにするかですが、やはりハイエナは勝ちやすいと思います。

夕方からの設定狙いならば、個人的には難易度が高い代わりにライバルが少ないジャグラーとかを狙うのがいいのかなと思います。

ジャグラーは、特に夕方からの設定狙いは、非常に再現性の低い立ち回りで、地域やホールに合わせてやり方が全然違う気がします。

難しい代わりにメリットもあり、それはスロプという人種の中にはジャグラーにほとんど見向きもしない人が一定数いることです。

つまり、うまく自分だけの立ち回りを見つけることができれば、夕方からでもスロプと競合せずにチャンスを探すことができる可能性があります。

まあ僕自身がジャグラーしか打てないおっさんなので、どうしてもジャグラー寄りの話になってしまうのですが・・・それに実際、食わず嫌いで打とうとも思わない機種や試してみようとも思わない立ち回りがたくさんあるので、このあたりについては人それぞれの好みや経験によって変わてくるでしょう。

実際「勝ちたいならジャグラーは打つな」という人が多いのも事実で、それに対して僕は「勝ちに徹するなら昨今の技術介入機種は打たず、ジャグラーを打て」といっているわけで、もうこうなるとどれが正解というのはなさそうですね(笑)

とはいえ一番無難なのはハイエナじゃないかなと思います。ハイエナを軸にし、あとは好きな立ち回りをする、それが一番いいのかもしれませんね(笑)

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