今回は、バーサスのホールにおける実際の出玉率を、大量データから紐解いてみたいと思います。
本当に設定1でも機械割は100%を超えるのか?
設定1でも甘い分、設定1しかないんじゃないのか?
バーサスしか打ちたくない!でも勝ちたい!いや負けないくらいでもいい!どうしたらいい?
そんな疑問に答える内容になればと思います。
スペック
本題に入る前に、基本的なスペックをおさらいしておきましょう。
設定 | BIG | REG | 合算 | 機械割(※) |
1 | 1/298 | 1/410 | 1/173 | 100.5% |
2 | 1/290 | 1/381 | 1/165 | 103.0% |
5 | 1/283 | 1/356 | 1/158 | 105.5% |
6 | 1/269 | 1/334 | 1/149 | 108.5% |
※機械割はフル攻略の場合
バーサスも、設定1が甘めで、高設定の機械割が低めという、過去のアクロスの台と同じ特徴を引き継いでいます。
ジャグラー打ちにとって、アクロスのアレなところは、設定5・6でも合算が重たいことです。
だって、設置5で1/158ですよ?マイジャグの設定2くらいですよ?
アクロスの場合、高設定でもそれなりのハマリは覚悟してないとダメですよね。
前に、ハナビの設定6超濃厚台でストレートで1200Gハマり、目が死んだ魚のようになりながら打ったことがあります。
バーサスはBIG偏向とは言え、合算はハナビと同じくらいなので、そうなる可能性は十分にあるといえますね・・・
だから、RTなんかいらないから、ボーナスが当たりやすいクランキーセレブレーションが好きだったりするんですが、あいつもなかなかどうして、結構深いハマリを演じてくれますよね・・・だから「アクロスの闇」なんて言われちゃうんですよ。
フル攻略で機械割100%オーバー?
アクロスの機種といえば
「フル攻略できれば設定1でも機械割100%オーバー! 」
です。
このふれこみに、
「よっしゃ、やったるぞ! (#゚Д゚) ゴルァ!!」
と息巻いたわけですが、現実には「フル攻略」というのが不可能だったりします。
フル攻略の条件といえば、
- 小役の取りこぼしなし
- BIGは最大枚数獲得
- RT中のハズシはミスしない
- ボーナス成立時は即揃える
です。
1、2、3に関しては目押しができれば可能です。
目押しが得意でない方でも、上達しようと思ってがんばれば、必ずできるようになります。
しかし、4に関してはどんなに目押しが完璧でも不可能です。
バーサスの場合、
- あいまいな出目(ボーナスが成立していてもしなくても停止する出目)
- 判別不可能な小役重複
などがあります。
バーサスやハナビといえば、小役否定の出目から小役対応フラッシュが出てボーナスが確定するなど、フラッシュとの絡みでボーナス成立を察知するところに楽しさがあるわけですが、同時に


みたいなことも多いです。
そのため、どんなに目押しがうまい人でもボーナス成立を即座に見抜き、成立したボーナスフラグを判別しつつそれをロスなく揃えることはムリなのです。
つまり、フル攻略という前提条件が最初から絵に描いた餅なわけです。
さらに、うっかりミスで小役を取りこぼしたり、RT中の目押しをうっかりミスろうものなら、その分出玉率は下がります。
なので、設定1でも機械割100%オーバーは、あくまで宣伝文句であり、実際にはそれを成し遂げるのは難しそうです。
RT中のハズシはナビ通りに!
あと、これは完全に人為的な行為ですが、バーサスチャレンジ(RTの最初の20G)中、9ゲームとか8ゲームからハズシをやめて、バーサスゲーム(後半の20GRT)に入れてしまう人もよくみかけます。
これも機械割を下げる行為です。
おそらく、パンクさせてしまうくらいなら早めにバーサスゲームを確保しておこうという考えだと思いますが、これはもったいないです。
台は、7Gから順押しをするようにナビしてきます。
出玉率を最大化するためには、それにバカ正直に従うのがベストです。
たとえパンクすることがあったとしても。
パンクしても気にしてはいけません。
パンクすることも、残り1Gとか2Gでバーサスゲームに突入することも全てひっくるめて、8Gまではハズすのがベストなのです。
実際のホールの出玉率
それでは、実際のところ、バーサスの出玉率(機械割)はどうなのか?
等価店と非等価店では平均設定が違うため、それぞれ分けて集計してあります。
また、バーサスの場合、設置期間が長めで昨年から増台されたり状況が改善されたホールもあるため、直近の2ヶ月(2017年12月と2018年1月)のデータに限定して集計します。
等価店の場合
等価店5店舗のデータです。
設置台数は、3台から4台のホールが多いです。
集計項目 | 集計値 |
総ゲーム数 | 3,861,914G |
1日平均ゲーム数 | 3,690G |
BIG | 12,895回 (1/299) |
REG | 9,398回 (1/411) |
ボーナス合算 | 22,293回(1/173) |
出玉率 | 99.0% |
どうでしょう?
思ったより機械割は低くなっていると思いませんか?
ホールにはいろんなお客さんがいて、目押しが上手でない人もいますし、みんながみんな、毎ゲーム目押しを確実にこなしているわけでもありません。
とはいえ、高設定も多少は使われていたことを考えれば、これはいかにも低い数値です。
やはり、「設定1でも100%オーバー」は手放しで信じてはいけませんね。
ハナビのデータを検証した時にも思ったことですが、実際には機械割は1%近く低くなると考えたほうがいいでしょう。
ただ、ホールの中には月単位で機械割100.2%(店側のマイナス10万円)と甘めに使っている月もありましたので、目押しで勝とうとするのではなく、設定が入っているホールを見つければ、100%を超えることも可能といえます。
非等価店の場合
では次は非等価店から4店舗のデータを集計してみました。
集計項目 | 集計値 |
総ゲーム数 | 3,299,666G |
1日平均ゲーム数 | 3,168G |
BIG | 11,230回 (1/294) |
REG | 8,466回 (1/390) |
ボーナス合算 | 19,696回(1/168) |
出玉率 | 100.9% |
非等価店だと機械割は100%を超えています。
ボーナス確率などを比較しても、非等価店の方がよい数字を出しており、平均設定が高いことをうかがわせます。
特にREG確率を見ると一目瞭然です。
等価店は、1/410で設定1に近い数値となっています。
非等価店では、1/390となっており、かなり設定2に近いところに位置しています。
このデータは特定日や取材日などに高設定が投入された時の分も含めたデータであるため、これだけを見て、設定2がゴロゴロとは言えません。
しかし、等価店よりもはるかに期待がもてるデータとなりました。
機械割100%の幻想
データを検証してみた結果、設定1でも100%越えというのは現実には無理な数値ということがわかりました。
前に検証したクランキーセレブレーションは、実際にかなり甘めだと感じましたが、バーサスに関しては、ハナビと同様、巷で言われているフル攻略の機械割よりも1%ほど低めに出るということがわかりました。
これについては、ハナビと同様ですが、クランキーセレブレーションには搭載していないRTという不確定要素と、クランキーに比べてボーナス察知が遅れやすいことによるものではないかと思われます。
過去にハナビとクランキーセレブレーションでデータを検証した時の記事はこちらからどうぞ。
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僕が思う立ち回り

congerdesign / Pixabay
私ごとですが、最近はハナビ・バーサスを打ちたいとも思わなくなってしまいました・・・
なんかこう、歳なんですかね。GOGOランプをみてほっこりとしていたいんです。
クランキーセレブレーションなら打ちたいけど、やっぱり設定に期待できないのを打つ気にはなかなかなれなくて・・・
たまに意表をついて高設定が投入されたりして、後からデータを見て「ああ、打ちたかったなあ」と思うわけですが、特定日だからって設定が入るわけでもないし、なんとも狙いにくいものです。
そんな私ですが、もしもバーサスを攻めるならどうするか?
考えてみました。
BIG309枚の台があるお店で勝負する
ありきたりかもしれませんが、データ機器でBIG獲得枚数がみれるホールでBIG獲得枚数が309枚のデータを探しましょう。
BIG309枚は、BIG中にハズレを引いた結果と考えられ、設定2以上の可能性大です。
また、ネットからもBIG獲得枚数がみれるお店なら、普段からBIG309枚のデータが存在するお店を探します。
普段から設定2以上を使っている可能性が高いホールならバーサスの扱いはいいといえます。
非等価店を貯メダルで攻める
BIG309枚を探すにしてもそうですが、やはり非等価店の方が設定は入りやすいのは間違いないでしょう。
僕は等価店も非等価店も選べる場所にいるのですが、最近は非等価のホールに好んで行くことが増えました。
やはり平均設定が高いと体感してきたからです。
バーサスの場合、設定1の機械割が100%を下回ってしまうため、ベタピン覚悟で設定1を打つのは得策とは思えません。
非等価店だと換金ギャップというものがありますが、非等価店における最大の攻略法である貯メダルを活用すれば、等価で打つのと同じ意味になります。
ただし、貯メダルの利用には上限があります。
そのため、よほど設定に自信がある場合以外は、貯メダルの分だけ打ちノマれたら潔くあきらめる。
持ち玉ができて、設定2以上に期待できるならば打ち切る。
そういう立ち回りなら、通常営業でも負けずに打てると思います。
特定日を狙う
高設定を探すならば、これが一番かと思われます。
ハナビとバーサスは、人気が出てくれたおかげで、設置台数もそこそこあるホールが多いです。
ある程度の台数あるお店ならば、特定日には高設定が1台は入ることに期待できるでしょう。
4台5台くらいの設置台数だと、公約系の取材日などに全台高設定シマになる可能性もあります。
アクロスは設定6の機械割が低く、設置台数がほどほどなため、全台系に使いやすいと感じています。
他台数設置の機種だと全台系にはまず選ばれないですしね。
あと、設定狙いをする軍団とかで朝からバーサスに直行する人はあまりいません。
抽選番号が悪かった人がとりあえず朝イチ打ったり、全台系っぽい気配が出てきたら突然軍団が出てきたり、そういうイメージです。
ART機なんかよりもバーサスが好き!という人は、朝から押さえておけば、たまにくるそういうチャンスをつかめるかもしれません。
機械割100%は幻想であるにしても、負けにくいのも事実です。
ただし、設置台数が1台2台のお店だとあまり期待しないほうがいいでしょう。
そういうホールの場合、アクロス全体で1機種として扱っていたりする可能性もありますが、高設定投入率は一気に下がるのではないかと思います。
実はバーサス好きだった
このサイトで何度か触れていると思いますが、実は僕が一番好きだった機種はバーサスなんです。
こんな僕にも学生時代はあり、当時は4号機のバーサスがホールにありました。
当時はバーサスを毎日朝から夜まで打ちました。
当時のバーサスは、ハナビよりも前に世に出た機種でした。
サンダーVっぽい図柄とフラッシュに、コンドルを踏襲したリール配列(上段青テン、チェスチェ、ボーナスベルスイカのトリテンなど)を融合させたマシンで、ベースが効いたVビッグの音楽など、僕にとってはたまらない機種でした。
しかし、ハズレなのにチェ・ス・チェが当たり前の顔をして停止したり、コンドル系の配列を踏襲しながらも、コンドル系のリーチ目法則(スイカズレ目とかス・7・スとか)が通用しなかったり、そういうところが慣れるまでは気に入らなかったです。
5号機でバーサスが復刻した時も喜んで打ちました。
初ボーナスはVビッグ。
中段にBAR・BAR・Vと停止します。
あのVビッグの音楽がまた聞けるのかと胸が熱くなります。
と、ここでふと昔を思い出します。

タン・タン・ターン!
Vビッグの完成です!
と思いきや、意味不明なBGMが筐体から鳴り響きます・・・
あれ、あの音楽は???
後で知ったのですが、高速押しを成功させると、スペシャルBGMに変わるそうです。
いらねえっすよ、その機能・・・・
というわけで、急に熱が冷めてしまいました。
それ以来は、あまり触りたいとも思えなくなってしまうという、残念な出来事でした・・・
しかし、アクロスさん、もうあの時代の機種は復刻はしないんでしょうかね?
僕は、レッツを打ってみたいなあ。
主役はマメ図柄で、BIGを揃えると「ててて」と「て」が3つ並ぶのが好きでした。後BIG中のBGMも好きでしたね。
あれはお世辞にも人気機種とは言えなかったから、復刻は微妙ですかね・・・
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以前、ハナビとクランキーセレブレーションに関しても同様のデータ集計を行ったことがあります。
よろしければこちらからどうぞ
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